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ラウ🤍『なっ何怖いんだけど・・・』


メンバー1背の高いラウールでも先輩3人に囲まれれば怖いだろう。蓮との事を涼太に話すと〝そう…やっぱり〟と言ってあまり驚いた顔をしなかったものの連れてかれた事を言うとものすごい剣幕で怒られた。


涼太❤️『亮平、俺から取り上げといて守れないってどう言う事?』


〝取り上げ〟と言う言葉に少し引っ掛かりを覚えた。兎にも角にも今3人は翔太奪還に向けて心を一つにしている。


大介🩷『お前蓮の家によく行くよな?』


ラウ🤍『だから何だよ?』


亮平💚『知ってた?蓮の誕生日までちょうど3ヶ月なんだよ』


作戦はこうだ!おそらくラウールは蓮の家の合鍵を持ってる。これは佐久間情報だけど、誕生日のサプライズと称して合鍵をゲットし翔太を奪還と言う至ってシンプルな作戦だ。


ラウ🤍『え〜サプライズいいね。でもなんで?翔太くんの方が誕生日近いのに何でめめなの?』


この子賢いんだった・・・〝あぁ秘密なんだけど亮平が好きなのよ蓮の事〟おちゃらけて親指を立て俺を指す佐久間を睨みつけると、ウインクをして取り敢えず〝黙れ〟の合図を送ってきた。


ラウ🤍『ふぅ〜ん阿部ちゃんがねぇ〜良かった』


亮平💚『良かったって何?』


ラウ🤍『翔太くんの事が好きなんだと思ってたから』


んっ?・・・〝どういう…〟


大介🩷『で、鍵あんのかよ?』


おいお前今違う問題にぶち当たってるんだけど・・佐久間を見ても気付いていない様子だ。ラウールは〝持ってるよでも勝手に貸すわけにはいかないよ〟なんて言って、聞き分けが悪い。ここは涼太の出番だろう。ぼーっと隣で突っ立っているだけの男の脇腹を小突いた。顎に手を当てて諭すように話す涼太はやけに説得力がある。


涼太❤️『亮平の恋応援してよ。ラウールにだって誕生日祝ってあげたい好きな人いるだろう?その人驚かせて喜ばせたいって思わない?』


何だかややこしい話になってきた。恋敵を好きだって嘘つくなんて・・・

ラウールは涼太の話に納得したのか鞄から蓮の家の合鍵を出すと俺の掌に乗せた。


ラウ🤍『俺だってリスキーなんだから見返り頂戴よね!』


ちゃっかりしてる。佐久間は〝任せろお前の恋路も手伝ってやるよ〟なんて余計な約束をしている。


亮平💚『あの…秘密にしてね』


ラウールは〝任せて阿部ちゃん応援してる〟と言ってストレッチを始めた。なんだか罪悪感が残る。

暫くすると他のメンバーも続々と部屋に入ってきた。今日は新しい楽曲の振り入れだった。今日から復帰予定の翔太は、昨夜、まだ休養が必要との連絡が事務所から入っていた。恐らく蓮が連絡をしたのだろう。翔太の休養に関しては俺も異論なかった。

一番最後に蓮が時間ギリギリで入ってきた為、翔太の様子など聞けずダンスよ練習が始まった。


康二🧡『しょっぴーの為に振りの動画撮らせてな』


皆んな口には出さないけど翔太の事を心配している。練習終わり、次の仕事へ向かう為に珍しく忙しくしている蓮を引き止める。〝手短に済ますから少しだけいい?〟蓮は汗を拭きながら俺の後をついて来て廊下の踊り場で立ち止まり、俺は家から持って来た翔太の荷物を渡した。


亮平💚『これは発作の時飲ませて。他は毎食後に・・・』


薬を渡す手が震えた。怒りなのか緊張していたのか自分でも原因は分からないけど、蓮に弱いところは見せられないと思っていたのに本当に情け無い。

他にはスマホと当分の着替え。その中には自分のシャツと寝巻きを紛れ込ませた。スマホはアラームから着信音までソロ曲が鳴るように設定をしてある。スマホのパスワードは康二から情報を得た。


亮平💚『翔太の様子は?落ち着いてる?ちゃんとご飯食べた?あと…そうこっちの袋には…』


蓮 🖤『もういい?見ればわかるでしょ』


亮平💚『待って翔太の様子くらい教えなさいよ!』


〝まだ18時間しか経ってないだろ?何かあったら連絡するから〟そう言って蓮は怒ったように俺に背を向けると階段を足早に降りて去っていった。


亮平💚『18時間と45分だ馬鹿…何かあってからじゃ遅いんだよ』


俺の独り言は階段の踊り場に冷たく響いた。時計を見ると14時。俺の次の仕事までは2時間だ。この間に蓮の家まで行かなきゃならない。これを逃したら今日はもう会えない、蓮が帰ってくる。


大介🩷『おい急げ行くぞ』


なぜか涼太も引き連れている〝涼太も行くの?〟と言うと少しムッとした顔になって〝翔太の好きな焼肉をお弁当にして来た〟と言って悲しそうに目を伏せた。佐久間の車に乗った涼太は膝の上に紙袋に入ったお弁当を乗せている。

そんなモノ持っていったら蓮にバレちゃうじゃん。


亮平💚『ねぇ…』


言いかけてやめた。皆んな翔太の為に何かできる事をしたいのだ。蓮だって同じような思いで動いている筈だ。

蓮のマンションへ着き涼太と2人車から降りた。佐久間は降りて来なかった〝 俺は行かない方がいいだろ。トラウマの元凶だからな〟そう言った佐久間は珍しく悲しげな顔をしていた。そんな風に思っていたなんて、俺だって同類なのに・・・

合鍵で蓮のマンションへ入って行く。緊張で胸がドキドキ騒がしい。察してか涼太は〝亮平落ち着いて〟小声で話しかける涼太に益々緊張した。

部屋の扉を開けて中に入ると、リビングのソファーにちょこんと座る翔太が居た。


亮平💚『翔太』


19時間と30分ぶりの翔太だ。タイムリミットはあと1時間半。俺の声にすぐに反応し振り向いた翔太はすぐに俺の元へ駆けてきて抱き着いた。


翔太💙『阿部ちゃん!会いたかった』


首筋に残るキスマークが、今は蓮の所有物だと言わんばかりに付けられている。〝体調はどう?ご飯食べてる?〟翔太は、子供じゃないんだからと笑顔を見せた。


翔太💙『今日は泣き虫さんじゃないね?』


亮平💚『覚えてるの?』


翔太💙『同じ言葉なのに不思議だね?阿部ちゃんは嬉しそうだ』


首を傾げると〝阿部ちゃん可愛いね〟なんて言われて訳がわからない。それに…

〝今日は、阿部ちゃんの気分なの?〟

どっちでもいいなんて言っておきながら、つい聞いてしまった。翔太は少し困った顔になって〝蓮が怒るから…〟と俯いた。


亮平💚『ごめんね変なこと聞いて…阿部ちゃん呼びも大好きだよ』


涼太❤️『あの時間ないから食べながらでも構わない?』


すっかり涼太の存在を忘れていた。手作り焼肉弁当を翔太に渡すと目を輝かせて喜んだ。〝ありがとう後で食べるよお昼食べちゃったんだ〟涼太はあからさまに落ち込んでいる。


亮平💚『ごめん翔太、蓮に内緒で来てるの。今食べないなら持って帰らなきゃならない』


涼太❤️『いいよまた作ってくるから』


翔太は〝食べる〟と言ってお弁当を頬張ると〝うまっやっぱお前天才だな〟笑顔なのに頰を伝う涙が余計に悲しみを誘った。涼太が腕時計を俺だけに伝わるようにコツコツと、叩いて見せると〝俺は先に車に戻るよ〟と言って立ち上がった。


涼太❤️『翔太、明日は何食べたい?』


翔太は〝生姜焼き〟とまだ口の中にご飯が残ったままモゴモゴ言いながら答えた。涼太は〝任せて〟と言うと俺にウインクをして出て行った。

翔太に向き直ると、真剣な俺の眼差しに何かを感じたのか、翔太は箸を置いて正座した。

俺は翔太の手を取ってゆっくり取り切り出す。


平💚『今から辛いこと言うよ?いい?』


翔太は、口に残ってるモノをゴクリと飲み込むと〝大丈夫〟と言ってギュッと握り返した。


亮平💚『翔太が俺との事思い出せないのは。俺が翔太の前で佐久間とキスしたからだ。言い訳は翔太の記憶が戻ったらさせて欲しい。その時翔太の審判を受けるよ』


翔太は涙を流したまま、頷いている。


亮平💚『翔太愛してる。一緒にホンモノの愛を探したい』


俺は翔太が残した新しいノートを渡した。

〝(仮)好きの向こう側〟と書かれたノートだ。


亮平💚『交換しよう?ここに日記を書いてくれない?毎日は無理かもしれないけどまた、こうして時間を見つけて受け取りに来るから…それとこれは読んで欲しい』


翔太に渡したのはもう一冊のノート。俺の片想いの記録を翔太に預けた。僅かな期待を込めて・・・


翔太💙『蓮に…隠した方がいいよね?』


俺は翔太に任せると言った〝翔太の負担になるようなら話してくれて構わない。きっと記憶を戻したいのは蓮も同じだから〟


♪♪♪…時間を告げるアラームが無常に響いた。


亮平💚『ごめんもう行かなきゃ…翔太が思い出したくないならこのノート捨ててくれて構わない。俺を拒むも受け入れるも翔太次第だよ。俺はそれだけの事をした自覚はある。でも誰よりも翔太の事を愛してる。これは知ってて欲しい』


涼太の作った食べかけのお弁当を片付ける。翔太にお別れを言うと、玄関先まで見送ってくれる…


大介📲『おい亮平!蓮が帰って来たぞ間に合わないよ!』


時計を見る…予定より早い帰宅に焦っていると、翔太は俺の手を掴んで脱衣場に連れて行くと〝ここに居て。合図したら玄関から出るんだよ?〟そう言って翔太はノートを寝室へ隠すとベランダに出て蓮の帰り待っていた。


蓮 🖤『翔太?…なんの匂い?翔太?』


やばい…焼肉弁当の匂いだ…

翔太がベランダから蓮を呼んでいる。ベランダに向かう蓮の後ろ姿を見届けていると、翔太が手で合図を送り、俺は玄関から外へ出た。

急いで地下の駐車場へ向かい、車に乗り込むと蓮のマンションを後にした。


大介🩷『さっさと掻っ攫ってくりゃ良くねえか?』


涼太❤️『そんなに何度も環境を変えていい筈ないだろう。翔太が益々混乱する』


亮平💚『翔太が自分から俺を選ばなきゃダメなんだよ…その為にもまず思い出してもらわなきゃ』

🗒️翔太すごく素敵なタイトルだね。昨夜このノートを見つけた時からずっと考えている。

好きだの愛してるだの、俺たちは簡単に使い過ぎてるのかも知れない。

でも、翔太の事を思い浮かべてまず浮かんだ言葉はやっぱり〝愛してる〟だった。

俺ってどうしようもないな。

翔太の幸せの先に俺が居るかな?居るといいなぁ。

同じ景色、同じ夢、同じ苦しみ、同じ幸せを一緒に感じたいと思うのは翔太しか居ない。

幸せは2倍に、悲しみは半分こに

長くなっちゃったごめんね…

また会える日に愛を託して…亮平






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