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ぷち
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#命の選択
ぷち
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『彼等が死ぬか。私が死ぬか。』
〜Will you continue to die every day
or will you face Tomorrow?〜
※死ネタです。苦手な方は🔙お願いします。
ベリ主、ロノ主。それぞれの視点でお楽しみ下さい。
Day.16『テディ・ブラウン』
失った命はもう二度と戻らない。それを知ってるからこそ尚更、貴方だけは守りたいと思ったんです。何度やり直そうとも俺は主様に死んで欲しくない。
○月✕日 テディと街でスイーツを食べにカフェへ
『いちごタルトが美味しいんですよ、ここのお店。俺のおすすめなんです。』
『それは楽しみ。』
ニコッと微笑む。
テラス席に座りコーヒーを飲む。
苦いなぁ…。ミルクを頼めば良かったかな。
でも…甘いだけのカフェオレは要らない。
少し苦味のある方がいい。これは私への罰だから。執事にこんなことをさせている私への痛み。
『主様、コーヒー苦くないですか?』
『!』
テディは私の飲んでるものと自身のを交換する。
『主様が好きだと思って。ミルクティーです。あ、まだ口はつけてないですよ。』
『甘いなぁ…。』
『え?』
貴方という甘さに……甘えさせないで欲しい。
そうじゃないと、私は――。
『…めて、テディ。』
『え?』
『やめて、優しくしないで。』
『主様……?』
『私は…優しくされていい人間じゃない。』
『…俺はただ主様のことが大切なだけです。』
『っ、大切なら、尚更だよ…っ!』
ガシャンっ!
私は席を立ちテディのネクタイを掴む。
グイッ!
『私は、今日死ぬんだから……!!今から死ぬ人に優しくされても虚しいだけなの!』
『主様が、今日、死ぬ…。』
(知ってる癖に。なんでそんな顔するのよ。)
『運命を受け入れるのは私だって辛い。執事の誰か1人居なくなって生きていける自信がない。誰かが死んだまま明日を迎えるのはもっと嫌…でも。執事は19人。私は1人の人間。どっちが死んだ方がいいかなんて明白でしょ?』
『!!』
やめてください、どうしてそんな、悲しいこと――。
『…そんなこと、出来るわけないじゃないですか。俺はそんなことしたく――』
『…するかしないかじゃないよ。テディ。』
ネクタイから手を離す。
『…できるか、できないか。だから。』
俺を見つめる悲しき瞳。俺達がそうさせてしまった。俺達のしていることは正しいんですか?ベリアンさん。これが正義なら、主様の言うことを信じて諦めるのは――悪なんですか?
『っ、主様。俺は――。』
ヴーヴー!ヴーヴー!
『!』
(天使の警報!)
『……。』
私は黙ってテディから走って逃げる。
『っ、主様!?ダメです、待ってください!!』
俺は後を追いかける。
死にに行くのは怖くない。死ぬのは今日が初めてじゃない。テディ。さよなら。
バサッ。バサッ。
『さぁ、殺して。』
『悪魔執事の主…ふふ、どうしたのかな?自分から来るなんて。』
『生きることに疲れたの。』
『へぇ…。でも私は抵抗する人間が好きなんだ。殺してっていう人間を殺すなんてつまらない。いきたいって泣きながら懇願する姿を見て消すのが楽しいからね。』
『どう思われようが構わないわ。さぁ、早く。』
『はぁ、はぁ、主、様…っ。っ…!』
目の前でセラフィムが主様に襲いかかる。
『っ、やめろ、やめてくれぇぇぇぇ…!!』
俺は主様の前に立つ。
『っ!!』
『おっと。』
攻撃がテディに当たる。
『……っ?テディ……?』
『悪魔執事は主を庇う。どの執事も同じでつまらないね。』
これが正しいのかそうじゃないかなんてどうでもいい。俺はただ、あの時の痛みをもう味わいたくない。貴方を失うより辛いことなんかない。主様。生きて下さい。それが俺の願いです。
『……いい加減にしてよ。もう、やめてよ…。』
ポタっ。
『嫌いになってよ。だから酷いことを言ったのに。嫌いになって、愛想が尽きて、私のことを突き放して欲しいのに――!!』
ギュッとテディを抱き締める。
『最後は君だ。死にたいなら殺してあげるよ。』
『…殺したければ殺せばいい。だけど…。』
私はテディの剣を抜く。
『…!』
『貴方には殺されない。死ぬなら私自身で死んでやる。』
ザシュッ!
『……テディ。ごめん…また救えなかった。
もう少しだよ。みんな。必ず救ってあげるからね。』
『…貴方の願いを叶えるのが我々執事の仕事。ですが、それだけは叶えることは出来ません。あなたのいない世界なんて意味がないんです。』
例え恨まれても、執事だけは…主様だけは…
『『救ってみせる。』』
次回
Day.17『ベレン・クライアン』
コメント
3件
テディちゃん〜やっぱり主は自分でなんだなぁ 知能天使には〇されたくないんだな、テディちゃんの気遣いが 逆に辛いんだよねぇ……いつも神作ありがとうございます! 考察したりするのがとても楽しいです、これからも頑張ってください!
ぷちさん、第17話読みました…! もう、胸がぎゅっとなりました。テディが主様を守ろうとする気持ちと、主様が「私なんて」と自分を責めてしまう切なさ、どっちも痛くて。最後の「貴方に♡♡♡れない」って剣を自分に向けるシーン、すごく印象に残りました…あそこでテディを庇うんじゃなくて自分の手で終わらせようとする強さが、逆に切なくて。 次回のベレン編も気になります。続き、楽しみにしてますね🌷