テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ぷち
23,110
奏音•*¨*•.¸¸♬︎💙
122
#命の選択
ぷち
1,775
『彼等が死ぬか。私が死ぬか。』
〜Will you continue to die every day
or will you face Tomorrow?〜
※死ネタです。苦手な方は🔙お願いします。
ベリ主、ロノ主。それぞれの視点でお楽しみ下さい。
Day.17『ベレン・クライアン』
優しくて甘い貴方に冒されてしまいたい。
このまま身を委ね、一緒に死ねたらいいのにね。
○月✕日 ベレンに誘われ、甘いカクテルを飲む。
コンサバトリー
『美味しい?主様。』
『うん、甘くて飲みやすい。』
『ふふ、良かった。』
『ベレンのはノンアルコール?』
『ん?もちろん。お昼から執事がお酒を飲む訳にはいかないからね。』
『ベレンって真面目だよね。』
『あはは、主様がそういうならそうなのかな。でも俺は主様が思うほど真面目じゃないよ。今だってこうして2人きりになってる訳だし。』
ベレンは私の頭を撫でる。
『…主様とこうして2人きりになれるの凄く嬉しい。なんて、他の執事が見たら怒られちゃうかな。』
『ベレン…。』
その優しさが鞭のように私の心を縛る。
痛いよ。その優しさが今は――。
『ベレン。』
『ん?』
『ぁ…。っ。』
言いたいことが出て来ない。沢山あるのに。
『……。』
俺は、俺達は、残酷なことをしてるかな。
主様。もう時間だから、俺が死ぬからその瞬間まで、優しさを与えるのは。酷な事だろうか。
『……。』
何を考えてるのかな。ベレンは。あぁ。私に、人の気持ちを読める力があればいいのにな。
『ベレン、お酒、ありがとう。私部屋に戻るね。』
『…うん。』
と、その時――。
グラッ…。
(あれ…?)
眠気が少しづつ襲ってきた。
『なんで、眠く……。』
『……。』
『ベレ、まさか…。』
ドサッ!
私はそのまま眠ってしまう。
『もう効いたんだね。流石ルカス先生の薬だ。…ごめんね。主様。俺の死ぬところなんて見て欲しくないんだよ。そんなの辛すぎるもんね。』
俺は主様を抱き上げる。
『主様の為に死ねるなら、俺は本望だよ。…おやすみ。主様。』
髪をサラッと撫でて主様を椅子の上に寝かせる。
数時間後――。
『ぐふっ!はぁ、はぁ…っ。』
(悪魔の力を解放してないから…こんなもんか。俺の力は。)
『呆気ないな…つまらん。悪魔執事の主はどうした。』
『ふっ…誰が教えると思うの?』
『…いちいち腹立つ奴だな。』
『スローン帰るよ。もう虫の息だし、助からないよ。』
『チッ。』
バサッ。バサッ。
『……主様のことは守れた。今の俺にはそれが限界か。…はぁ。死ぬのはやっぱり怖いな…でも…主様…怒るかなぁ…。』
(こんな守り方しか…出来なくてごめんね…主様。)
地面に血を流して倒れ込む。
ドサッ!
『はぁ、はぁ……っ。』
それからベレンが死んだと聞かされたのは私が目を覚ましてすぐのこと。
『……このまま私が死ななければ明日を迎える…。』
ループのトリガー。執事が死んだ後に私が死ねば、また今日に戻って、次の執事が死ぬ。
だけど、私がベレンの後を追わなければ明日になる。ずっと求めていた明日になる。
1人の執事の命を犠牲にして。
『そんなの、許さない…。絶対に、19人で、明日を迎えるの。』
私はキッチンに置かれたナイフを手に取る。
『必ず…みんな、助ける。』
『主様?』
『!!』
『ロノ…。』
『その手に持ってるの…っ、ダメです!主様!!』
『…っ!』
私はロノの制止を振り切り喉にナイフを当てた。
『こんな結末、絶対許されないの!絶対…みんなで明日を迎えるんだから!!』
『…主様。もうおやめ下さい。我々執事の命など、主様の命に比べたら容易いものなのです。』
『ベリアンさん…。』
『執事として主様に分からせないといけませんね。これも…主様の為です。』
次回
Day.18『シロ』
コメント
3件
予定があって見るの遅くなりました! ベレン兄〜主様の為にあえて、催眠薬(?)をいれたんだなぁ 最後までかっけぇよ…投稿ありがとうございます!
ベレンの「主様の為に♡♡♡るなら本望」ってセリフ、優しすぎて苦しいですね…。自分の死ぬところを見せたくないから薬で眠らせるなんて、その気遣いがもう胸に刺さります。そして目覚めた主様が「みんなで明日を迎える」ためにナイフを握る展開、読んでて息が止まりました。ロノの必死の制止、ベリアンさんの冷静な言葉…それぞれの執事の想いが重くて。次回、どうなってしまうんだろう、本当に気になります。