テラーノベル
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kzh「どこ行く?」
『葛葉はどこ行きたい?』
kzh「俺の行きたいとこ最後でいい」
葛葉って、意外に謙虚なとこあるんだ。
この遊園地で初めて知ること多いな。
それくらいなんも、知らなかったんだろうなぁ。
『葛葉、正味、プール行きたい』
kzh「ぁー、なんかあったなぁ」
『私ちゃんと水着持ってきたから』
遊園地行くからはしゃぎ過ぎてめちゃくちゃ準備してたってのは恥ずかしいので内緒で。
kzh「俺持ってねぇわ」
『借りれるからねぇ』
kzh「仕方ねぇなァ、行ってやるよ」
上から目線はちょっと鼻に着きますが、まあ、来てくれるならそんな事も忘れちゃいます。
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『葛葉細くね?』
kzh「お前は、あれ。細すぎずで、いいスタイルぢゃン…」
『あれぇ?顔赤くなぁい?褒めるの慣れて無さすぎておもろいんだけど 笑』
私を示しながら、ぎこち無く言う姿にはちょっと愛おしさ覚えちゃったな。
kzh「ぅるせぇなぁ…行くぞ!」
『くーちゃんの照れ屋さん!』
kzh「くーちゃん言うな!」
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あれから、かなりプールで遊びまして。
手がしわしわになりました。
『よし、次はお化けの館!』
kzh「はァ?!行くのかよ?!」
『行かんの?』
葛葉は背が高いから、目を合わせようとすると上目遣いになるんだ。
だからこういう時、上目遣い使い放題なの。
kzh「わぁッたわぁッた。行くぞ」
『よしっ、成功』
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kzh「うぉぉ?!」
『葛葉、落ち着けって…おもちゃだって…』
進むに連れて少しづつ暗くなっていく通路。
目の前には等身大の貞子の人形。それが勢いよく飛び出してきて、驚かせる仕組み。
葛葉はその仕掛けにまんまと引っかかり、足をプルプルとさせて、思いっきり腕に抱きついてきた。
『葛葉クンは女の子カナ?』
kzh「まぁじで、びっくりした…離れんなよ?」
少し声を震わせて言うのがなんとも小動物感。
『ふっはははっ、笑 はいはい』
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『出たよ、葛葉』
kzh「まじで、本気で二度と行きたくない」
『ビビりだね、もう時間も時間だし、葛葉の行きたいとこ寄って出よっか』
外も段々オレンジに染って、来た時よりも薄暗いフィルターがかかっていた。
kzh「観覧車行こ」
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終わるの変なとこでごめんなちゃむ。
面倒臭いなうだお🍀
コメント
26件
天才ですか!!ぜひ最後まで見させていただきます🙇♀️
最高だ、、、、
もう、、、最高だよね、、 神作だよ、、、ありがとう、、ありがとう、、、