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・誤字脱字あるかも

・自己解釈

・やおい

⚠︎今回の世界線⚠︎

・らだお元警察(餡ブレラ

・ナツメ警察

・成瀬はカニに決まってる!



らだおが餡ブレラに加入してから約1週間が過ぎた。

餡ブレラメンバーは会議室で話し合いを行っていた。


「じゃあ今日は大型でーす。」


いぇーい、と緩くみんなが喜ぶ素振りを見せる。

そんな中、らだおだけが顔をこわばせる。苦い表情、苦しげな表情をしていた。


「…らだおきゅん?」


「あ、あぁ、ぁぁあぁぁあぁあ…」


「ぼ、ぼしゅ!らだおくんが壊れました!」


「なぜ?!」


ウェスカーはガタッ、と勢いよく立つ。

ハンクはもしかして、と呟く。


「らだおきゅん…大型やったことないから緊張してる…?」


「そ、そそそんなわけないじゃないですか。」


明らかに戸惑っている。図星か。

確かに、らだおは警察として大型の対応は達人。しかし、大型の仕方は分からない。約1週間前のらだおは、コンビニ強盗も出来ない小鹿だから、大型はそう簡単に出来るものじゃない、とらだお自身も思っていた。


「ち、ちなみにどの大型をするんですか?」


「そ、そうだな、飛行場襲撃はどうだ。」


「い、いいいいと思いますッ!」


みんなも焦りだし、全てを肯定する。その後、配置を決めて、ハンクはらだおに大型のやり方を教えることになった。



「なるほど、アタックしてもいいんですね。」


「うん、ほどほどにね。」


ハンクは順調に教えていく。らだおもそれをちゃんと聞き、従う。


「一通り教えたけど、どう?」


「もう忘れました。」


そう言いながらも、ハンクは、らだおはちゃんと覚えていることを知っていた。性格上そうだから。


「らだきゅん、大型頑張ろうね。」


「は、はいッ」


やはりまだ緊張は抜けていないようだ。

会議では、らだおはヘリ、ハンクは金持ちの役割になった。ハンクはらだおにがんばって、と伝え、その場から離れた。


「…絶対に生き残ってください、ハンクさん。」


らだおはポツリと呟いた。



『ヘリ1台。パトカー3台来てます。』


らだおは無線で次々報告する。ウェスカーも同じように報告する。

ハンクの言われた通り、できるだけアタックを避けるようにしていた。

…いや、そんな理由でアタックを避けているわけではない。ほんとは、警察の話し声を聞きたくなかったからだ。

同僚だったみんなの声を聞くと、苦しくなって、体が震える。

ハンクが言ってたから、というのを無理やり理由にしていた。


「…最低だな。」


らだおは震える手を抑え、警察ヘリを監視した。



『出口ほとんど警察がいて塞がれてます。』


無線からわきをの声がした。


『あー、誰か応援来れます?』


『じゃあ私行きます。』


有坂の助けをウェスカーが行くことになった。


「らだおくん、ここで下ろせる?」


「はい。」


急いでウェスカーを下ろし、頑張ってください、とらだおは言った。

警察の声や銃声が聞こえる。


「ハンクさん…生きてるかな…」



『ハンクさん生きてますか?』


無線から、らだおの声がする。残念ながら、俺は生きてないんだよなぁ、警察にやられちまった。

無線で報告する気力もないので、ハンクはピコピコ、と音を鳴らす。


『…金持ちハンクさんでしたよね、すぐ行きます。』


らだおはほんと優しいなぁ、めったに空から降りないのに。

ハンクは半分笑いながら言った。


「くっそぉ〜ミスったなぁ…」


ハンクはズルッ、と壁にもたれかかって座った。


「あはは、まさかお前が来るなんてな、


ハクナツメ。」


「…そりゃそうだろ、犯罪起きてるんだし。あと、餡ブレラって聞いたから、ね。」


ギロッ、とハンクを睨む。


「ねぇ、なんの真似?うちのらだおくんを返してくれるかな?」


ナツメはニコッ、と笑いかけるが、目が笑っていない。冷めた目で見てくる。


「別に無理やりらだおくんを奪ったんじゃなくてらだおくんがうちを選んでくれただけだよ。本人の意思なんですけど?」


バチバチ、とハンクとナツメの間に火花がでる。


「…はぁ、らだおくんは僕が連れていくね。ほんとの居場所に、ね。」


「…ッ!」


まさか、もうらだおは捕まったのか?ハンクは冷や汗がでてくる。


「ほとんどの人はもうコロしたよ。詰みだね、君の負けだ。もう二度とらだおくんに近づかないで。」


痛い言葉がハンクに突き刺さる。

もう、終わりなのか、とハンクは目を瞑る。


すると急に外からパーンッ、と銃声が聞こえてきた。他にも生きている人がいるんだ、とおもう。


「…誰?」


ナツメが驚いて外に出ていく。ハンクは無事を祈る事しか出来なかった。



「はい7人目〜」


「くッ、ら、らだお…!なんで…!」


「え、だ、だって今は敵だから…ごめん…」


らだおはアワアワ、と答える。気まずい。警察と喋っちゃたよぉ〜…とらだおは焦りはじめた。

相手はぺいん。俺の同期。1番といえるほどこいつとは仲が良かった。しかし、今は敵として戦っている。

やっぱり、警察と会うのは気まずいな…


「くっ、そ…」


「じ、じゃあ、僕はここで。安静にしておいてね、傷口空いちゃうから。 」


らだおは手を振りながら、ヘリに乗った。


「…警察を心配するんじゃねぇよ…らだお…」



「あれは…」


ナツメが外に出て、上空を見上げる。黒のヘリがいる。


「まさかあれが…らだおくんが…」


ナツメは銃を構える。


「ごめんけど、ちょっと痛くするね。」


ナツメはヘリに向かって発砲した。


「!」


らだおはナツメの存在に気づき、ヘリを高く上げる。


「らだおく〜ん、帰っておいでよ〜」


「…」


ヘリは段々地上に近づいていった。降りようとしている。


「らだおくん。」


ナツメはヘリに近づく。

するとヘリはガシャンッ、と音を立てて着地し、ナツメはヘリの下敷きにされた。


「いたぁぁああッ!!!!!!」


「だめっすよ、ナツメさん。油断しちゃ。」


「…ブレードキル…」


「あなたから教わりました。」


ナツメは苦い表情をしてみせ、らだおを見上げた。


「らだおくん…」


「…僕もう行きますね。お大事に。」


らだおは会釈した後、ハンクのいる場所に向かった。


「…そういう優しい所、最後まで見せんなよ…まだ希望持っちゃうだろ…」



「ハンクさん!」


「?!らだおくん?!」


「大丈夫ですか?」


「だ、大丈夫…じゃないけど、らだおくんの方こそ、大丈夫?」


「はい。」


ここに来れたってことは、ナツメを倒したってことか。すごいな、らだおは。


「ボスは?有坂を助けに行ったんだよね。」


「ウェッさんは、多分タヒんでますね。無線来ないし。」


らだおはうーん、と考える素振りを見せた。

空の悪魔 再来…か…。

らだおは根っからの才能がある。それを引き出せればこっちのもんだ。

しかし、らだおは警察に会いたくない、という弱点がある。

その弱点を克服さえすれば、誰にも止められない空の悪魔ができる。

ゴクッ、と唾を飲み込む。


「こ、こんなことしてる場合じゃないですよ、早く逃げないと。」


「らだおきゅ〜ん、連れて行って〜」


「はい。」


らだおは急いでハンクを連れてヘリに乗った。



「えー、無事、成功〜」


いぇーい、と緩くみんなが喜ぶ素振りを見せる。前もこんなシーンあったな。

あの時、餡ブレラメンバーはほとんど鎮圧されていて、らだおしか生き残っていなかったとか。


「いや〜すごいよらだおくん。初めてにしては素晴らしい働きっぷりだよ。」


「ありがとうございます。」


らだおは照れながら言った。

らだおは餡ブレラの成長源だ。しかし、ハンクは、らだおは俺のモノだと思っており、少々嫉妬をしてしまう。

らだおを手に入れ、俺の手で育てる。そして、らだおは俺のモノになる。

絶対に、実現してみせる。













「俺だけを見てればいいのに…」



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