「ライム!これを。」
そう言って渡されたのは一本の棒。
「何なんだ?これ。」
「お前のありったけの魔力を込めろ!」
そう言われ魔力を込める。
すると、棒は変形し、剣へと変わった。
「私の全力を注いで作った。
ドリーム・オブ・ホープ
『希望 の 夢』
使用者の思いに沿った武器へと変わる。」
「すげーな。」
「あとは頼んだぞ、ライム。そいつは私の親友だ。
だから、お前にしか託せない。」
誰にも聞こえぬほどの小さなささやき。
しかし、そこには確かな『希望』があった。
「さてと、頭痛は治ったか?エンビィ。」
「えぇ、ありがとう。そしてさようなら。」
そう言って、エンビィは斬りかかる。
「焦るなよ、エンビィ。」
「じゃまをしないで。わたしはかのじょにようがあるの。」
「お前とダルメの関係は知らねぇが、
ここから先には、行かせねぇよ。」
「そう、ならしっかりとたおさせてもらうわ。」
「あぁ、望むところだ!」
その言葉を皮切りに再び、先程の攻防が
繰り広げられる。
しかし、先ほどとは明確な違いがある。
それは、希望である。
〜つづく〜