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初めて女子の家に入った事と目の前に好きな人のお母さんがいるせいで気まずくてそわそわしていた時、強い視線を感じた。その正体は心さんのお母さんだった。
和馬「あの…俺の顔に何かついてますか?」
「ごめんなさい、そういう訳じゃないの。ただ、どこかで見たことある顔で見てただけなの」
和馬「そう、ですか」
亜美菜「あそこに置いてある荷物って」
「私の物よ」
亜美菜「って事は、また行くんですね」
和馬「行く…?」
「これから出張なの」
和馬「え、じゃあこk…じゃなくて、彩さんは?」
「そこが問題なのよね」
亜美菜「…私が看病してもいいですか?」
「でも、迷惑じゃない?」
亜美菜「大丈夫っすよ。何回かやったことあるんで」
ずっと思ってた事がある。なんで心さんは俺に風邪のことを教えてくれなかったのか。
俺だって心さんの友達で大切に思っているのにと思わずにはいられなかった。その事に少しイラついていて、気づくとこんな言葉を吐いていた。
和馬「俺もこの家に残ってもいいですか」
2人は時間が止まったかのようにぴくりとも動かなかった。
「…風間くんが心の事どう思ってるかだけ聞いてもいい?」
和馬「今は友達です」
「ふふふ…!気に入ったわ。風間くん面白い子ね」
「私は時間だから行くわね。あ、それとこれ家の鍵だから彩の風邪が治るまで自由に使っていいわよ」
和馬「あ、ありがとうございます…!」
「じゃあ彩の事よろしくね」
和馬「はい…!」
嘘のない『よろしく』でいっそう責任が重くなるのを感じた。責任の重さを感じていると後ろから結構な強さで小突かれた。
亜美菜「言う時は言うじゃん。ちょっと見直したぜ」
亜美菜「今車呼んだから和馬も乗るか?荷物取りに行かないとだろ」
和馬「そうだな、その前に心さんの体調をみに行k… 俺心さんの部屋に入っちゃいけないんじゃ…」
心「あれ?お母さんは…?」
和馬「心さん?横になってたはずじゃ」
心「喉渇いちゃって」
和馬「あ、これ上げるよ。お見舞いに来る前に買ってきたんだ」
心「ありがとう、和馬くん」
和馬「今名前……」
亜美菜「うちら心の風邪治るまで看病するから今日泊まるぞ」
心「あ、そうなの?正直めっちゃ助かる」
亜美菜「だからこれから荷物とってくるわ」
心「わざわざありがとうね」