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2日目。朝。
「眠ーい…なんで教官だけ寝ないで警備なのよぉ〜…」
「彩、お前昨日の昼間寝てたよなぁ?」
「え?そうだっけ?」
2日目。夜には舞踏会もある。舞踏会には殺し屋がたくさん潜んでいる可能性もあるため、マジカルシークレットは全員参加。
そして、拷問科。
「はーぁ…こっちだって眠いんだよね。ねぇ…殺し屋さん。早く情報吐いてくれない?仲間は何人?どこにいるの?」
談話室。ここは黒いカーテンが前面に敷かれ、絶賛拷問中だった。
音が漏れない様、防音の魔法をかけて。拷問科メンバーが入れ替わり立ち替わりで拷問をする。
「い、言わない…殺される…!」
「はいはいそうですか。いつまでも渋るなら、私が殺しますけど」
「く、くそ…俺を…解放、しろ…!」
「解放してくれると思ってたの?もうだめだねあなたは。代わりを探さなくちゃ。さよなら」
ザクッ
「ぐっ…ああぁっ!!」
ここでまた、1人の拷問が失敗した。
「どう?調子は」
「あぁ、ひらり先輩…全然駄目ですね。口が固すぎる。何人が、どこに、どんなやつがどれぐらい潜んでいるのか、まったくわかりません」
「そっか…でも、岸たちは順調に狩ってくれてるみたいだし…私たちも船内を見て回ってる。何か動くとすれば…今夜の舞踏会になりそうだね」
「はい…」
ひらりが拷問室から出ていく。鶫も後ろをついていく。
「じゃ、斗癸、交代」
「はーい」
次の拷問の始まりである。
一方。時間は遡り…蒼が瞬間移動し、彩と遥人の2人きりになったとき。
「えーっと…田中、遥人くんだったわよね?あなたに頼みたいことがあるのだけれど…」
「な、なんですか?」
「それは…凪野くんと水梨ちゃんの恋を応援して欲しいの!!」
「はい?」
遥人はもっと重要な仕事を任されると考えていたため、戸惑う。
「だから、できるだけあの2人を2人きりにしてあげて!!君、凪野くんとよく一緒に行動してるし…」
「ま、まぁ、頑張りますけど」
「そう!?じゃ、頼りにしてるわ〜!!」
彩がにこにこと、微笑みながらそう言う。
「その…教官…彩さんは好きな人とかいないんですか?」
「え?うーん…今は…わからないな。あれがはたして恋なのか…あ!いや、なんでもないけど…」
「?じゃあ、俺は、これで…」
「うん。じゃ」
今宵、命をかけた任務と、恋愛が絡み合うのである。