ーb敦視点ーーー
僕は、痛いのが嫌いだ、死が嫌いだ、
裏切られるのが嫌いだ、、
そんな事当たり前だと思うかもしれない、
だが、このくすんだ世界では、当たり前のように人が死に傷つく。
そして、裏切る
この世界ではよくある事だ
スパイとして、敵組織に潜入 駆け落ち
そして、そんな奴を殺すのもまた、僕の役目だ。
大体の人は「見逃してくれ」「許してくれ」
なんて言う。
たまに、「貴方だけでも逃げて」なんて、まるでドラマのような事を言う人もいるが、、
まぁ、それはいいとして、
昨日 別世界の僕が来た。
今だに信じられないが太宰さんが言うからには事実なのだろう。
「僕を置いていってください」
なんて言う彼はなんておめでたいんだろうか、、
いや、なんて、幸せなのだろうか、
僕は、部屋をうろついている彼に声をかける。
b敦 「、、悲しくないんですか?」
出てきた言葉はそれだけだった。
彼は、少し驚いた顔をしたが、すぐにニコッと笑って言う。
敦 「悲しくないと言ったら嘘になりますけど、、探偵社の皆さんが、無事だったら良いんです!」
b敦 「、、、」
b敦 「そうですか、、」
敦 「えっと、、やっぱ、可笑しいですか?」
b敦 「いえ、ただ僕には少し、眩しすぎると思って、」
敦 「えっと、、この世界の僕は、ポートマフィアの幹部をしてるんですよね?」
b敦 「、、この世界の僕って、、少し言いにくいですね、、」
b敦 「僕の事は、、b敦 とでも言ってください。」
敦 「分かりました。、」
b敦 「それで、ポートマフィアをやってるかでしたか?」
敦 「はい。」
b敦 「やってますよ。ずっと、、」
敦 「、、辛くないんですか?」
b敦 「何故ですか?」
敦 「自分だったら、人を殺すのは何よりも辛いので、、」
b敦 「、、、僕と貴方は違うんです。」
敦 「、、、」
敦 「そうですよね、」
b敦 「では、こちらからの質問です。」
b敦 「そちらの世界では鏡花ちゃんはどうなってますか?」
敦 「とても元気ですよ。今は、探偵社の頼れる人材です!」
b敦 「鏡花ちゃんは探偵社に入ってるんですか!?」
敦 「はい!」
b敦 「良かった、、、」
敦 「えっと、こっちの世界ではどうなんですか?」
b敦 「、僕の部下ですよ、、」
敦 「、、そうなんですか、、じゃあ、 鏡花ちゃんは、ポートマフィアに、、、」
b敦 「、、、」
敦 「、、すいません、、無神経でした、」
b敦 「いえ、大丈夫です。」
敦 「、、この世界のこと、教えてくれませんか?」
b敦 「、それは、いいですけど、、」
敦 「多分、、こちらには当分いることになりそうなので、、」
b敦 「、、探偵社の情報を言わない気ですか?」
敦 「そうなりますね、」
、、僕は呆れてものも言えない
僕だったら、確実に自分の世界に帰る方を取る
なのに、、、いや、さっき自分で言ったじゃないか、「僕と貴方は違う」
僕は、少し間を置いて言う
b敦 「この世界のこと、、お話します」
b敦 「と言っても、僕の身の回りで起きた事に限りますけど」
敦 「ありがとうございます!」
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敦視点
窓からは太陽の光が差し込み、鳥がないている。
どうやら僕は、話を聞いて、寝落ちしてしまったようだ。
敦 「うー〜ん」
僕は、体を伸ばしてから立ち上がる。
敦 「あれ?b敦がいない、、」
周りを見渡しても、気配すらない。
先にどこかへ行ってしまったのだろうか、
僕が考えていると、ガチャッと玄関の方から物音がなる。
b敦 「すいません。少し出てました。」
敦 「そうだったんですね、」
彼の手には、大量の書類と簡単な食事が置いてある。
敦 「その、書類はなんですか?」
b敦 「昨日の始末書です。探偵社の建物を壊すのは、少しまずかったですかね、」
敦 「、、、、」
b敦 「そういえば、太宰さんが、貴方を呼んでいましたよ。早く行った方が良いです。」
敦 「本当ですか!?、分かりました。すぐに行きます」
b敦 「、、戦っても勝てないと思うので気おつけてくださいね」
敦 「いや、戦いませんよ、、」
b敦 「!?」
b敦 「なら、どうするんですか!探偵社の事言わないんですよね?」
敦 「それは、、、後で考えます。」
僕は、b敦ため息を聞きながら、、足早に太宰さんの部屋へと向かった
コメント
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続きが楽しみです!
楽しみですԅ(♡﹃♡ԅ)グヘヘヘ
そうか、敦くんはついて行くことにしたんだね b敦視点…めっちゃ好き