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今日はムク兄と遊ぼ〜!
声をかけようと近づくと…逃げる!なんで!?
私、何かした覚えないよ!
モカ「待ってよ、ムク兄〜!」
ムク「待たん!来るな!近寄るな!」
何それ…
ただ、遊びたかっただけなのに…
あ、そうだ、他の人にも声掛けてみよう
ラウ「ごめんな、モカ…」
レオ「ぼくらも今日はちょっと…」
双子の兄さんにも断られた…
私、何かした?
仕方なくリビングにとぼとぼ戻る
そしてソファにどかっと座った
すぐ、ちゃんと座り直したけど…
しばらくボケ〜っとしてたら
急に目の前が暗くなった
誰かに目を隠されている
「え!?何、誰!」
思わず叫んでしまった
僕の後ろでクスクス笑っているこの人は…
モカ「ミケ兄でしょ!」
ミケ「フフ、せいか〜い♪」
ミケ兄はいつも私に優しい
だから、私は他の3人のことを話した
ミケ「あぁ、もかちゃんが悪いね」
え、私のせい?
私何もしてないのに?
ミケ「メイク、ヘアアレンジの練習台、ベタベタ引っ付く、彼ら優しいから何も言わないけど…とても嫌がってるよ?」
そんな話、知らない…1回も聞いたことない
確かに兄さんたちは優しい…
メイクやヘアアレンジをしてる時は絶対に動かないし、急に抱きついても振り払おうとしない
私、内心、焦ってま〜す
だって、兄さん達私のこと嫌いかもでしょ?
え、ほんとに嫌われてたらどうしよ…
あ、頭が痛くなってきた…かも…
気がついた時には1時間くらい経っていた
なのにミケ兄はずっとそばに居た
なんで?普通、どっか別のところに行くでしょ
そんなこと思ってたら、ミケ兄と目が合った
ミケ「気分、おちついた?」
相変わらずカタコトの日本語で喋り出す
ミケ「もかちゃんずっと下向いてた、面白かったよ」
相変わらずミケ兄は人の気も知らずにケタケタ笑っている
私は前から思っていた
なんでこの人はここで暮らしているのか
ミケ兄は明らかに日本人じゃない…と思う
喋り方、笑い方、外見…
ミケ「モカチャン、ナニカイイタイコト、アル?」
目線が痛い…その鋭い瞳で見られたら…
たとえ、言いたいことがあっても何も言えない
ちゃんと笑っているようだけど私には分かる
目が全く笑っていない…
「だ、大丈夫!ありがとうミケ兄」
私がそう言うとミケ兄はヒラヒラと手を振った
…私、思ったの!
この家のお兄さん達、みんな、変!
怖いんだもん!何考えてるかわかんないもん!
ふと壁の方を見る
壁にかけている鏡に自分の姿が映る
それは自分で見ても気色悪いと感じる姿だった
女のように腰まで長く伸ばした髪
女子高生が着ている明るい色のカーディガン
崩れたメイクの跡がある顔
あぁ、これじゃまるで…
「私も変な奴じゃない…」
ここで、この話はおしまい。
モカ「この終わり方やだ!サイテー過ぎ!
そもそも私、こんな自己嫌悪しないし!
兄さん達に嫌われても平気だもんね〜!」
リエ「絶対、嘘やんw」
私は強気で言い放つ
リエ兄が書く小説ってこんなやつばっかり…
この人は自分の兄弟をどう思ってるの?
まじ、やばすぎでしょ!
あ〜あ、もう、嫌になっちゃう
兄さんに嘘つくなんてほんとサイテー