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「お嬢?」
朱虎の唇に自然と視線が吸い寄せられる。
距離はそんなにない。あたしがもう少し屈めば、すぐに触れられそうな近さ。
いや、何考えてるんだあたし。そんなこと出来るわけない。
だって初めてだし、この体勢だとまるであたしが押し倒してるみたいな、最初はせめて男の人からリードして欲しいし、いや、そういうことじゃなくて!
「どうかしたんですか、ぼーっとして。……聞こえてますか?」
頭の中はぐるぐるいろんな考えが入り混じってるのに、視線は少しも逸らせない。
心臓はもう、耳の傍にあるんじゃないかってくらいドクドク鳴り響いていた。
じっとりと手のひらに汗をかいてるのが分かる。お風呂上がりだからか、シャンプーの香りと煙草の匂いが入り混じっている。それになんだか焦げ臭いような……。
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