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#コンテスト参加作品
#ロス
【Episode 1 _「俺以外の、男見たの?」】
ピコン、とLINEの通知音が何度も鳴り響く
ん……、まだ朝の6時なのにスマホがうるさい……
画面を見ると、リビングにいるはずの旦那様から
『起きて』『俺を置いてどこ行くの』『早く顔見せて』の連投
『おはよう。もう起きたよ、今リビング行くね』
ベッドから出てドアを開けると、リビングのソファに旦那様
――「刹那」が座ってじっとスマホを睨みつけていた。
いつも冷たいオーラを纏っている美しい人
「遅い。返事に40秒もかかった。」
「ベッドの中で、他の男の夢でも見てたの?」
「そんなわけないでしょ(笑)」
「まだ寝ぼけてただけだってば」
「冗談じゃないよ。」
「唯華が俺以外のことを考える時間なんて、1秒だって欲しくない。」
「俺のことだけ考えて」
……結婚して一緒に暮らしてるのに、やっぱり今日も独占欲が凄いなぁ
朝食の準備をしようとキッチンへ向かう。
後ろからすぐに足音がついてきて、私の腰に冷たい腕がギチギチと回される。
抱きつかれるというより、完全にホールドされている感覚
「ちょっと、刹那。」
「危ないから離して? 朝ごはん作れないよ」
「嫌だ。離さない。」
「朝ごはんなんて作らなくていいから、ずっと俺だけを見ててよ」
刹那の胸に背中を押し当てられる。
やっぱり、彼の胸からはトクン、トクンという心臓の音が一切聞こえない。
体温も、氷のように冷え切っている
「ねえ、本当に心臓動いてないよね。冷たいし」
「当たり前でしょ。」
「俺が人間じゃないこと、お前はもう知ってて結婚したんだから」
刹那が私の体を強引に自分のほうへ向けさせ、顎をクイッと持ち上げる。
前髪の隙間から覗く彼の瞳が、朝なのに怪しく青い光を放ち始める。
その頭からは、禍々しい黒い角がゆっくりと姿を現していた。
「刹那……、角出てるよ」
「1000年だよ。」
「お前が俺を置いて勝手に死んで、他の人間に生まれ変わって……。」
「ようやくお前を捕まえて、俺の『妻』にできたんだ。」
「他の奴に1ミリも触らせたくないし、渡すわけないでしょ?」
_「もののけ だって ” 恋 ” する よ …?」
「でも、もののけの愛は、人間みたいに優しくない。」
「……唯華の日常も、視線も、全部俺だけのもの。」
「一生俺に独占されて、この家の中で可愛がられてね」
籍を入れて夫婦になったのは、この独占欲強すぎるもののけに、
一生愛され尽くされるための契約だったんだ――。
(第1話 おわり)
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コメント
8件
(⸝⸝>□<)<キャ~ッ♡ 独占欲もののけキター!!!🧤✨
うわ、もう最初から重い…! でも好きだわこれ🤍 「返事に40秒」で詰められるとか、嫉妬深すぎて怖いけど、1000年待ってたっていう裏切りのない執着がたまらない。角生えて青い光るところ、めっちゃ映像浮かんだ。 「もののけの愛は優しくない」って台詞に全部詰まってるね。続き気になる〜!