テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
【Episode 2 _「俺以外の誰に会うの?」】
お気に入りの私服に着替えて、カバンを持って出かけようとする唯華。
それを見つめる刹那の目が、あからさまに不機嫌そうに細められる。
「どこ行くの。聞いてない」
「あ、ごめんね。今日はお友達とカフェで約束があって…」
「……夕方には戻るから!」
「友達? 男、女、どっち」
「高校からの女友達だよ(笑)。」
「そんなに心配しなくても大丈夫だって」
「男じゃなくても嫌だ。」
「唯華が俺以外の誰かと笑顔で喋るなんて、絶対に許さない」
ソファから立ち上がり、私の前に音もなく立ち塞がる。
その体からは、昼間なのに冷たい霧のようなオーラが立ち上っている。
「ちょっと、刹那……。」
「すぐに帰ってくるから、ね?」
「ダメ。行かせない。」
「どうしても行くっていうなら、俺もついていく。」
「お前の友達の横で、ずっとお前の腰を抱いててあげる」
「それじゃ友達とゆっくり話せないよ(笑)。」
「もう、子供じゃないんだから……」
困ったように笑って靴を履こうとした瞬間、刹那の冷たい手が私の手首をガシッと掴む。
彼の瞳が、青く妖しくギラリと光った。
「ねえ、唯華。」
「俺がどれだけ嫉妬深いか、まだ分かってないみたいだね」
刹那が私の手首に、自分の髪の毛で作った不気味な黒い紐
――もののけの『呪縛の糸』をシュルシュルと巻き付けた。
肌に触れた瞬間、じんわりと熱を帯びて消えていく。
「え……? 今の、何……?」
「俺のもののけの力(呪い)。」
「これで唯華が今どこにいて、誰の近くにいるか、俺には全部筒抜けだから」
「……本当に、独占欲が強すぎるよ」
「当たり前でしょ。唯華は俺の『妻』なんだから。」
「……早く帰ってきてね? 」
「5分でも遅れたら、その友達の家まで迎えに行くから」
私の旦那様は、1ミリも私を外の世界へ逃がしてくれない――。
(第2話 おわり)
♡連打&Comment Please
#よかったら見てね
⊹りゅな⊹ _ コンテスト開催
4,219
#フォロワー様必須
#病み投稿あり
コメント
3件
もう嫉妬深いとかそういう次元じゃない気がする(๑′ฅฅ‵๑)キャーーーーーーーー////
あらら、刹那くんの嫉妬の深さがもう炸裂してるね…「呪縛の糸」っていう設定がすごく魅力的で、もののけの力がただの怪物じゃなくて、こういう日常の縛りに使われるのが新鮮だなって思ったよ。唯華が困りつつもどこか甘んじてるような空気もあって、この関係の奥行きを感じる。次の話も気になる!