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⚠︎︎この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。⚠︎︎
この作品はオメガバースかつBL作品となっております。苦手な方や18歳未満の方は閲覧をお控え下さい。
ずっと好きだった。多分誰よりも。
俺は東雲 暁(しののめ あかつき)。
ここはオメガバースの世界 。 α、β、Ωという3つの性が存在し、(性別関係なく皆平等らしいが)αが一番地位が高くΩが比較的低い地位となっている。 βはちょうどその中間層というところだ。 つまり、αに生まれれば人生勝ち組と言っても過言では無い。
俺は残念ながらβに生まれた。別にβでも生活に支障はないしむしろラット(αの発情期のこと)やヒート(Ωの発情期のこと)がないだけ楽だろう。だが、どうしてもαになりたい理由があった。
俺には小鳥遊 楓夕小鳥遊 楓夕という小学生の頃からのΩの幼なじみが居る。
いかにも女子という感じの名前だが表情筋が壊死しており、無愛想な猫顔の華奢な体型の男子だ。鎖骨あたりまで伸ばされた髪が(ただ切るのが面倒なだけ)女子らしさを助長している。
まぁ正直言うと、俺はこいつが恋愛的に好きだ。多分誰よりも。でも、〝好き〟だけであいつを幸せにできる訳じゃない。楓夕にとっての幸せはαと番になることだからだ。
だからどうしてもαになりたい。けど、現実は残酷だった。どれだけ検査を受けたってαと書かれた診断書を受け取ることはできなかった。
でも俺がβの診断書を受け取るのは来月が最後だ。俺の18歳の誕生日を迎える前月。ここを節目に、もう諦めようと思う。