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「で、結局いつ遊ぶの?」
昼休み、友達の健太がそう聞いてきた。
俺は手に持っていた箸を止めて、少しだけ考えた。
「分かんない」
「分かんないって何?」
「いつか遊ぶんじゃない?」
そう答えると、健太は呆れたようにため息をついた。
「それ、遊ぶ気ないやつが言うセリフじゃね?」
俺は何も言い返せなかった。
確かに、そうかもしれない。
美咲から「いつ遊ぶ?」と聞かれることはなかった。
俺から連絡すれば、返事は来る。
でも、どこか距離がある。
昔の美咲なら、くだらない話でもすぐに返信をくれた。
『今日暇?』
そんな一言だけで、夜まで一緒に過ごしたこともあった。
でも、今は違う。
俺たちの間には、見えない壁があった。
大学で美咲を見かけることもあった。
友達と楽しそうに話している彼女。
笑いながら歩いている彼女。
俺の知らない誰かと話している彼女。
そんな姿を見るたびに、胸の奥が少しだけ痛くなった。
ある日の帰り道、俺は偶然、美咲とすれ違った。
「あ……」
美咲も俺に気づいた。
一瞬、目が合う。
「久しぶり」
「うん。久しぶり」
それだけだった。
たったそれだけの会話。
昔なら、そのまま一緒に帰っていた。
でも今は、彼女は友達のところへ戻っていった。
俺はその背中を見つめた。
「まだ好きなの?」
突然、後ろから健太の声がした。
「……は?」
「美咲のこと」
俺は笑ってごまかそうとした。
「まさか。もう半年だぞ?」
「半年も経ってるのに、まだ目で追ってるけどな」
何も言えなかった。
否定したかった。
でも、口から出たのは思いがけない言葉だった。
「……分かんない」
忘れたつもりだった。
もう大丈夫だと思っていた。
でも、美咲を見た瞬間、胸が苦しくなる。
その気持ちは、半年経っても消えていなかった。
そしてその夜。
俺のスマホに、美咲から一通のメッセージが届いた。
『ねえ、今週どこかで会えない?』
俺は画面を見つめたまま、しばらく動けなかった。
コメント
1件
うわあ、もどかしい…!😭💔 健太の「まだ好きなの?」ってズバリ聞くところ、もう読んでてこっちがドキドキしちゃったよ…。主人公が「分かんない」って答えちゃうのも、すごくリアルで切なかった。最後の美咲からの「会えない?」って連絡、これからの展開めっちゃ気になる!続き待ってるよ〜!📱✨