テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
102
44
366
簡単な内容説明🔞🔞🔞
♯1の続き。
過去捏造もの。
コバニキと和ニキが同級生設定。
コバニキの家庭環境がぬくぬく。
これで最終話です。
♡゛喘ぎ、小スカ、汚喘ぎ、結腸責め、メスイキ中の潮吹き要素あります!
ひとつでも苦手なものがある方は回れ右してください。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
明くる朝。登校途中の蒼一郎に、声をかける人物がいた。
「わーなか!」
「小林…くん」
「今日学校サボって遊ぼうよ」
声をかけてきたのは同じく登校途中だったらしいランドセルを背負った幸真で、彼は突飛な提案をしてくる。
入学したての学校を、サボるなんて考えたこともなかった蒼一郎は、戸惑いの表情で首を横に振る。
「怒られるよ…」
「いいから!そうだなー、俺千円持ってるからまずゲーセン行って、それから和中ん家行こ!」
蒼一郎は、考えを巡らせる。
従兄弟の男も、午前中は高校にいるはずだ。
公園に行く時間さえ守れば、愛犬の命を奪われる心配もないだろう。
「分かった…いいよ、その代わり遊ぶのは十一時三十分までね」
「やったー!」
それから、二人は背負っていると目立つランドセルを、最寄りの駅のロッカーに隠して、ゲームセンターで金が尽きるまでクレーンゲームをした後、来た道を戻り蒼一郎の家へと向かった。
蒼一郎は、名家といわれる和中の家の長男で、次代家を継がなければならない。
だから、世に出て恥ずかしくない教養を身につける為に、幼稚園の入園の時に受験をして、小中高、大学までエスカレーター式である、有名私立小学校に進学した。
一方、蒼一郎の家への歩を進めながら、幸真から聞いた話しでは、彼の家は代々医者の家系で父親は最先端の医学を研究するために海外に赴任しており、今は母親と二人で暮らしているという。
のちのち、幸真も医者の道に進むのだろう。
幸真の話を聞き、蒼一郎は彼の波風のない平和そうな環境が羨ましくなった。
反対に、蒼一郎の現在の環境は…。
同じ男に身体を開発され、ここまで汚れてしまった。
彼は、こんな自分によくしてくれる。
一瞬だけ、幸真に自分の今の状況を話そうか…と迷いが脳裡を過ぎる。
そうしたら、彼は親身に相談に乗ってくれるだろうか?
それとも、気持ち悪いと蔑みの視線を向けてくるだろうか?
──どうしたら…。
地獄のような日々に押し潰されそうになりながら、蒼一郎はただただ男の言いなりに過ごすことしか出来ない。
やっぱり話せない…と、蒼一郎は思いとどまった。
幸真に迷惑をかけることなど、出来ない。
ただもし、次に公園に行く時間が遅れ男が小学校に迎えに来た時には、愛犬の命は…。
そう思うと、手足が恐怖で竦む思いだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ここが和中ん家!?凄い、デカー!」
蒼一郎の自宅である屋敷の前に辿り着き、その大きさにたいそう驚く幸真。
「しー、父さんと母さんに学校サボったことは内緒だから、静かにして」
「う、うん…お父さん、怒ると怖い?」
「凄くね、怖いからサボったのバレたくないんだ」
そう話しながら二人で格式高い門を抜け、誰もいない裏庭へと回り縁側から家の中へと入る。
屋敷自体、規模は大きいが平屋の為、一度家に入ってしまえば家の中のどこへでも、簡単にアクセスが可能だ。
父の書斎と、母がいつも下女達に食事などの指示を出す厨房を避け、愛犬がいる部屋へと向かう。
キャンキャンと鳴きながら、愛らしく尻尾を振って蒼一郎に駆け寄ってくる小型犬。
目を輝かせて幸真は頭を撫でてやっている。
「可愛いー!名前は?」
「ラッキー、っていうんだ、幸運な子になりますようにって」
「ラッキーかぁ…いい子、いい子」
幸真が蒼一郎の愛犬…ラッキーを抱き上げると、愛嬌たっぷりにペロペロと頬を舐めて、彼を喜ばせた。
「次は僕の部屋に行こうか」
「うん!」
それから、自室へ行きゲームをせず漫画の類も読まない蒼一郎に、幸真は呆れ顔をしながらも小学生向けの文学小説の単行本などを読んで少しの時間を過ごした。
そして、それにも飽きてくると屋敷を出て近くの河川敷の少し勾配になっている芝生の上で、二人大の字になって仰向けになり、よく晴れた空を見上げる。
学校をサボり、金も使い切った小学生に、行けるところなど限られている為、出来ることといえば河川敷で時間を潰すことくらいだ。
降り注ぐ陽射しに、無言で目を薄くしている蒼一郎を横目で見た幸真は、昨日、下駄箱で男としていたことを問おうか迷った。
あんな事、小学生のすることじゃない、というのは幸真も朧気ながら理解している。
だからこそ、男に対して怒りがわいた。
拒もうとしていた蒼一郎から誘って、ああいうことをしているようには思えないし、やはり男が嫌がる蒼一郎に無理矢理…。
幸真は、密かに拳を握りしめた。
己自身は、まだ無力な小学一年生だ。
だが、自分の大切な人に災いが降りかかるなら、その災いの根源を、この手で…。
正直、蒼一郎に対してどんな感情を抱いているのかは、幸真自身も判然としない。
ただ、友人、大切な人、というのは曖昧だが分かっていた。
その大切なものを穢され、一人怒りに奮えている。
いつから、蒼一郎の存在が幸真の中でここまで大きく根ざしていたかは、定かではないし知ろうとも思わない。
気付いた時には、蒼一郎は静かに寝息を立てていた。
朝から学校をサボろうと振り回したせいか、疲れてしまったようだ。
身体を起こした幸真は、その顔を覗き込み。
可哀想な蒼一郎。
哀れな蒼一郎。
考えれば考えるほど、幸真の中で蒼一郎への憐憫の感情が形をなしていく。
蒼一郎が男から受けている虐待に対して、それを受け入れ納得しているのなら、何も言うことは出来ない。
そうでない場合、そのことを蒼一郎が望んでいないのなら…。
──俺が、お前を守ってやる。
蒼一郎の横顔を強い瞳で見詰めながら、幸真は心の中でそう誓った。
◇
「あ!」
蒼一郎は目覚めたかと思うと、慌てて身体を起こし、制服のポケットからキッズスマホを取り出して時間を確認する。
時刻は十二時前で、焦った蒼一郎は一方的に幸真に別れを告げ、男と約束している公園へと走り出そうとした。
後ろから呼び止める幸真。
「ちょっ、ロッカーのランドセルはどうするの!?」
「僕、約束が…後で取りに行くから、小林くんのものだけ先に取ってていいよ!またね!」
蒼一郎が時刻を気にしていたことに、違和感を覚えた幸真は、自分のキッズスマホを取り出して時間を確認する。
確かに、最初に十一時半までだと言われてはいたが…。
時刻を見ると、学校にいれば給食の時間で蒼一郎が早退する時刻に近いことに気づく。
──多分あの男と、会う時間だ。
蒼一郎は、友人の自分より無理にいやらしいことをしてくる、あの男を選んだのか?
そう思うと、無性に腹が立つ。
何故!何故!何故!
と、幸真は拳を地面に叩きつける。
そして考えた結果、ある結論に辿り着く。
男が迎えに来た時に顔が青褪め手足が震え、何より口付けを嫌がっていた蒼一郎が、好きこのんで男の元に行くはずがない。
──きっと、何かを代償に脅されているんだ。
そう思うと、妙にその事が腑に落ちた。
それならば男との“約束“の時間に、敏感になるのも当然だろう。
途端、幸真は立ち上がり蒼一郎の後を追って走り出した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
蒼一郎が公園に息を切らしながら辿り着くと、待っていた男はイライラしていたらしく、乱暴に肩を抱いてくる。
そして、屈んで耳元で。
「今日も遅刻だ、舐めてんのか?」
「ご、ごめんなさい…」
男は早退してきたはずの蒼一郎が、ランドセルを背負っていないことを面妖に思ったようだが、そのことについて聞いてくることはなかった。
そして、いつものように公園のトイレに入る。
個室に連れ込まれ、蓋を下ろした便器に座らされた蒼一郎は、ブレザーを脱がされて、その下のカッターシャツも半端に脱がされる。
口付けを受け、口内を執拗に舐め回された。
「はっ…♡はぁっ…♡」
躾け通りに、舌を動かして男のものに擦りつけると、舌同士が卑猥な唾液の音を立てて絡む。
男の手が制服のズボンに伸び、下着ごと両足から引き抜かれた。
そして、幼い花芯が勃起を始めているのを見て、いやらしい笑みを浮かべる。
「ペニクリ、勃ってんぞ?あと、俺の顔にぶっかけたらぶっ殺すからな?」
ニヤリと含み笑いを浮かべた男は、地面に膝をつくと、花芯を口に含んだ。
「え!?♡あっ!♡」
フェラチオ自体されるのは初めてで、まだ皮も剥けていないペニスの先端を、激しく吸い上げられる。
「おあ゛!?♡やだっ♡♡」
陰茎を口の粘膜で包まれるという、感じたことのない快楽に、すぐに射精感が尿道を迫り上がった。
「あ゛ああぅう〜〜ーー!!♡♡」
絶頂しそうになり、蒼一郎は咄嗟に男の口と身体の間に手を滑り込ませ、陰茎の根元をきつく握った。
絶頂感は空イきに変わり、より強い快感となって猫の神経を冒した。
「んあぁあ゛ああ♡♡やっ♡♡うん゛んん゛ーーー!!♡♡♡」
男は花芯から口を離し、肌を紅潮させ眉を寄せて空イきの快楽に浸る蒼一郎を、面白そうに見上げ眺めている。
頭の中をグチャグチャに掻き回されるような感覚に、思わず身体がビクビク♡と跳ねる。
空イきの短い波が去っていき、蒼一郎が息を切らせて呆然としていると、男に手を引かれ便器から立たされた。
そして、身体を返して便器に手をつかされると、腰を持ち上げられ、だらしなく肥大した男の性器が、アナルの放射状の皺の抵抗程度で体内に侵入してくる。
「おおお゛!?♡♡おっ♡やだぁ♡♡あ゛ーっ♡♡あーっ!♡♡」
ズルンッ♡と、ローションの類を使わずとも挿入出来るほど緩くなった蒼一郎の肉膣に、男はサディスティックな笑みを浮かべながら腰を打ち付ける。
そのついでに、屈んで立ったままの猫の背に覆い被さるように身体を密着させ、腰に腕を回し律動しながら花芯を更に追い詰めるように扱く。
「あ゛ーーっ!♡♡らめぇ!♡♡いまがまんした、♡ばっかりだからぁ♡♡」
「気持ちよくしてやってんだから、文句言うなよ」
皮を被ったペニスの先端を巧みに指で擦られ、ゾゾゾッ♡♡と快楽の波紋が背筋を這い上がってきた。
「う゛ぅうっ♡あぅあぁ゛ーーー!!♡♡」
甲高い声を上げながら、蒼一郎は快楽の渦に巻き込まれていく。
「な、なにか♡で、でぅ!♡♡」
猫がそういうと同時、花芯から白いものの混じったとろみのある尿がプシャアアア!♡♡と激しく噴き出し便器の蓋を濡らしていく。
立て続けの悦楽に涙を流し、子供とは思えない程卑猥な表情で男から施される快楽の土砂降りに、抗うことも出来ずに打たれる。
ジョロッ♡ジョロロッ♡♡と、勢いを落として溢れる尿に、猫は首を反らして舌を突き出し、見開いている瞳が瞼に隠れそうなくらい限界まで上がる。
ガクガク♡と膝が震え、立っていられなくなった蒼一郎の花芯から手を離し、身体を起こした男は猫の腰を支えながら、ガツガツ♡と下肢をぶつけた。
肌と肌が弾け合う音に酔い、男のボルテージが段々と上がっていく。
男の陰茎が蒼一郎の前立腺に擦れ、花芯の次は後ろからの快感に呑まれる。
「ぅあぁああ゛…!♡♡あ゛ぅう゛ーーっ!♡♡」
──ラッキー…お前だけは絶対に守るから。
蒼一郎は愉悦の嵐の中、ぼんやりとそんなことを考えていた。
幸真が同じ感情を蒼一郎自身に、抱いていることも知らずに…。
律動に余裕がなくなり、男の頂点が近いことを察知した蒼一郎は、震える足で爪先立ちになり躾けられた通りに精を受け取ろうと尻を男の男根に押し付ける。
「イくからなっ!しっかり孕めよっ」
そう言って、暫くすると男の精が腹の奥で弾けた。
──事後。
「また遅かったよな?給食食ってんのか?」
答えようとしない蒼一郎に、男は卑屈に笑う。
「大事なワン公の命、惜しくないみたいだな…」
「待って!ちゃんと…ちゃんとするから!」
「信用出来ねぇなぁ…これも、ネットで流して欲しくねぇだろ?」
男が学校の制服の懐から出したスマホを操り、画面を見せてくる。
そこには、男との性交で悶えている自分の姿。
「一部始終撮ってあるから、編集して出せば金儲け出来そうだしな」
「や、やめて…」
「なら、俺に従えよ」
蒼一郎は奥歯を噛み締めて、頷いた。
「…はい」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
その頃、幸真は。
蒼一郎の行方を追って、あちこち駆けずり回っていた。
今頃、蒼一郎は男と…。
そう思うと、心配と彼を守ってやれない自分の無力さに、焦燥は募っていくばかりだった。
先に考えていたように、男と蒼一郎が同意の上でコトに及んでいるのなら、幸真に出る幕はない。
しかし、そうではないとしたら…?
それだけで、蒼一郎を守る理由は充分成立する。
(そうだ!公園!)
昨日聞いた二人の会話を思い出し、小学校に一番近い公園まで行き着くと、キョロキョロと二人を探す。
トイレまで見て回ったが、二人の姿を見つけることは結局出来なかった。
どうやら、遅かったらしい。
幸真は、なんとも言えない後味の悪さを抱えて駅に隠したランドセルを取り、帰宅するしかなかった。
◇
翌日。
教室に登校してきた蒼一郎が入ってきて、自分の席につき、教科書などを机の中に入れていると。
後ろの席の幸真が、トントン、と肩を叩く。
振り返った蒼一郎に、幸真は。
「昨日のことは内緒ね」
と、精一杯の笑みで自分の気持ちを隠し、人差し指を口元で立てて合図した。
蒼一郎は、何事もなかったようなポーカーフェイスで、にっこりと笑って頷く。
その微笑みが、複雑な感情を混じえたものとは、似たように微妙な心境の幸真には、まだ伝わっていない。
◇
それからも、給食の時間になると蒼一郎を引き留める為に、幸真は駄々を捏ね続けた。
「もう…いいんだよ?小林くん…」
愛犬の命がかかっている蒼一郎は、迷惑だと言わんばかりに窘めるが、幸真が聞き入れる様子はない。
「やだやだやだ!和中と給食食べる!」
そう言って、蒼一郎の腕を掴んで離さない。
担任が折れるまで、幸真の駄々は続いた。
しかし今回は、ただ駄々を捏ねるだけでなく、幸真にも考えがあった。
蒼一郎と男に合意がない場合…その後のことは肚を決めている。
実は、幸真の父の趣味はナイフ集めで、日本では手に入らないサバイバルナイフなどを、密かに赴任先の海外から持ち帰っては、コレクションしていた。
その中の一本を、幸真は先日盗み出してランドセルに忍ばせていた。
幸真が、蒼一郎を引き留めるための駄々を捏ねて数日。
蒼一郎が強引に帰ろうとしても引き留めていたが、幸真の思っていた通り、男が蒼一郎を学校に迎えに来た。
◇
男の身体から漂う血腥さに、蒼一郎の中を考えうる最悪が過ぎる。
「あ…あ…」
言葉にならない声を発し、絶望した蒼一郎は涙を堪えるのに必死だった。
担任に愛想笑いをして挨拶もそこそこに、男は蒼一郎の手を引いて下駄箱へと歩き出した。
「ら、ラッキーは…」
そう問うても、含み笑いを浮かべた男が答えることはない。
その笑いが、蒼一郎の不安をより一層駆り立てる。
◇
公園のトイレの個室に入り、下卑たセックスをする。
時折、涙をはらはらと零している蒼一郎の蕾に、男は容赦なくペニスを挿入し、規則的な律動を続けた。
「んあぁ゛!♡♡ラッキー…はっ♡ラッキィ…♡♡あ゛っ!…ラッキー…♡♡」
光を失った瞳で、蒼一郎は壊れたレコードのように愛犬の名を口走る。
耳元で男に黙れと囁かれても猶、大好きな愛犬の名を口にするのをやめられなかった。
「あっ♡んっ♡あああっ♡」
対面座位の状態になり、ゆっくりと男の陰茎に向けて腰を落としていく。
「ほら、もっと腰下ろせって」
腰のくびれを掴まれて、強引に腰を落とされ蒼一郎の背筋が撓る。
と、その時。
トイレの個室の外から声が響いた。
「おい!和中に何してるんだよ!」
それは紛れもなく幸真の声だったが、蒼一郎はすぐに反応することが出来なかった。
男が猫を膝の上から退かせ、個室のドアを開ける。
蒼一郎は、ただ絶望に打ちひしがれ便器に座って、俯いて震えることしか術を持たなかった。
「殺してやる!」
再び響いた声に、ハッと顔を上げ我に返り個室の外を見遣ると、サバイバルナイフで刺された男が血塗れで倒れていた。
「小林くん!」
乱れた服のまま、便器を降りて幸真の姿を目で捉えた蒼一郎は、その姿に見蕩れた。
返り血に塗れ、ギラギラと光る眼で短く息してナイフを持った容貌が、一瞬自分を救ってくれたヒーローに見えたから。
刃渡りの長いサバイバルナイフで、腹を深く刺された男は、喉がヒューヒューと鳴り、死が近い事が分かる。
蒼一郎は、服を着直すと幸真に言った。
「僕は確かめないといけないことがあるから、小林くんは夜までここで隠れてて、個室だと誰にも見つからないから」
証拠が残らないようにと、絶命しかけている男の懐からスマホを取り、後で処分しようとランドセルの中に入れる。
男がもしパソコンなどに動画をコピーしていれば、警察の捜査線上に幸真と蒼一郎が浮上する可能性があるが…。
まさか、自分たちのような子供に殺人など出来ないだろうと大人たちが思う自信も、蒼一郎の中では少しはあった。
「分かった」
返り血を浴びた服では、外に出られない。
幸真は素直に頷いたが、人を刺したことで気持ちが昂り、手足がガクガクと震えている。
男が倒れているのは丁度小便器の並んでいるスペースで、幸真は一番奥の個室に身を潜めた。
◇
屋敷に着いた蒼一郎は、覚悟はしていたが凄惨な光景を目の当たりにした。
いつも愛犬と戯れている部屋に入ると、既に冷たくなった小さな骸がそこにはあった。
骸には、嬲り殺しにされたような跡が見て取れる。
蒼一郎は、涙が溢れて止まらなくなった。
──守れなかった…愛犬ですら。
「ラッキー…ごめんね」
そして、血で濡れた亡骸を抱きしめ、声を殺して泣いた。
◇
夜。
枯れるまで泣いた蒼一郎が男のスマホを処分した後、公園のトイレに幸真を迎えに来た。
「僕ん家でお風呂入るといいよ、着替えも貸すから」
蒼一郎の屋敷に再び訪れた時、幸真は真実を知った。
ラッキーの命と引き換えに、男とトイレにいたこと。
何をされていたかは、話そうとしなかったので幸真も聞けなかったが、そのラッキーが亡くなっちゃった…と、蒼一郎は目にいっぱいの涙を溜めて説明してくれた。
幸真は、ラッキーの命が代償だったことに驚くのと同時に、給食の時間に無理に引き留めたのを酷く後悔した。
二人は夜半、裏庭に穴を掘り小さな墓を立てる。
墓標の前で手を合わせ、蒼一郎は愛犬一匹守れない自分が犬を飼う資格はない…と、己に言って聞かせた。
それから、半狂乱になって我が子を探す母親の元に幸真を帰し、蒼一郎は墓標の前でラッキーとの短い思い出に浸った。
人の出入りの少ない公園のトイレで、男の遺体が発見されたのは一日半後だった。
幸真と蒼一郎には幸いながら、男はスマホの動画をパソコンなどにはコピーしておらず、事件は目撃者もなく凶器は海外からの密輸品だとまで判明したが購入者が割れることなく、警察の捜査は手詰まりだという。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
──二十数年後。
「んっ♡んああ゛っ♡♡」
ローションで蕩けた肉筒に、正常位から侵入を始めた幸真の牡に蒼一郎は身体を仰け反らせる。
「大丈夫か?」
幼い頃のトラウマが蘇らないように、幸真が優しく聞いてきた。
「ん、動いて?♡」
◇
あれから、蒼一郎は名家だった自分の家を捨てて極道の道を選んだ。
幸真も、医者になる道を進むのをやめ、蒼一郎と同じ道を歩むことを決めた。
富も表の世界の名声も、堅気の人間が欲しがるもの全てを遠ざけた。
今では、天羽組の最強格として双璧をなす存在となっている。
◇
ゆっくりと動きながら、幸真は身体を倒し蒼一郎の瞼や頬に優しく口付けを落としていく。
結腸を抉じ開けようと、少しずつ律動にスピードが乗ってきて、扉のノックが始まる。
「おっ…!♡♡ほ、おぉ!♡♡」
幸真のビキビキに勃起したペニスがドアを撃ち抜く頃には、前立腺に擦れたことによって猫の花芯も頭を上げていた。
結腸に陰茎の尖端を挿し込みながら、牡は猫の腰の中心も握り込み、扱いてやり律動を続ける。
「あ゛っ!♡おお゛おっ!♡♡んおぉお゛!♡♡」
不意に幸真が身体を再び倒してきて、蒼一郎の頭の両側に腕をつくと、過去のトラウマが蘇った猫はフラッシュバックを起こし、牡の身体を強い力で押し返した。
「いやだっ…!」
セックスの際、蒼一郎のフラッシュバックは当たり前になっている。
蒼一郎はトイレでの出来事を多くは語らないが、何をされていたかなど、今となっては想像に難くない。
「蒼一郎、大丈夫だから…」
幸真は、眉を寄せ瞳をキツく閉じて震えている蒼一郎の頬を、落ち着かせるように指でなぞる。
「ごめ…♡動いて…♡」
暫く震えていたが、フラッシュバックが治まった蒼一郎が瞳を開いて、掠れた声でそう言い、また抽挿が始まる。
開いている結腸の扉を越え、ゴチュゴチュ♡とまずは奥の角を潰しにかかる。
「おごっ♡♡おおお゛ぉーーー!♡♡」
腹の底でチロチロ♡と灯り始めたメスイキの炎に、蒼一郎の背が浮き上がる。
アナルがキュンキュン♡と締まり、牡は様々な感情が交錯しながらも悦ぶ。
幸真が三度身体を倒し、猫の唇を己のそれで塞ぐと舌を絡めながら、何度も角度を変えて貪っていく。
「ふっ♡はぁう♡はぁっ♡」
口端から入る僅かな酸素を、蒼一郎はハクハク♡と取り入れ、必死に口付けに応える。
唇が離れる刹那、幸真が蒼一郎の薄い舌を甘噛みすると、瞳が紅の絵の具を溶かしたように幾重にも潤み、表情がドロドロに蕩けていく。
乱れた金糸の髪と、同じ色の長い睫毛の下で揺れる紅い濡れた瞳が、とても淫猥なものに見える。
その間も律動は続いており、ドチュドチュ♡とS状結腸の奥の角を突いている。
徐々に大きくなっていくメスイキの火に、蒼一郎は身体をブルブル♡と震駭させた。
「はっ♡気持ちぃ?♡」
間近な距離で猫に問うてみると、何度もコクコクと首を縦に振る。
ズルゥウウウ♡と、カリ首がかかる程度まで引き抜いて、一挙に最奥の腸壁をドチュンッ!♡♡と突き上げた。
「か!?♡♡はぁっ!♡♡」
最奥を貫いたことで、喉で一旦詰まらせた息を吐いた蒼一郎は、驚いたように目を見開き首を反らす。
(き、きもち…ぃ…♡♡)
幸真に結腸の開発を許し、貫かれる度に迫り来るメスイキの炎からは、絶対に逃れられない。
天井知らずに重ねられるメスイキを、毎回牡は堆く積み上げ、そこから滑り落ちていく蒼一郎はその快楽の高さに眩暈を覚える。
ゴチュッ♡♡ゴチュゴチュ♡♡と、最奥の淫肉を肉杭の尖端で突き、そのあまりの激しさに腸壁がメリメリッ♡と音を立てるように撓む。
柔襞がズリュ♡ズリュ♡と、幸真自身を包み込み、やわやわ襞ブラシで磨き上げていく。
蒼一郎の頭はピンク色の靄で真っ赤に覆われ、あまりの快楽に、舌を突き出して瞳は瞼にギリギリ隠れるかまで、上を向く。
「おお゛んおお゛〜〜ーー!!♡♡ほおぉお゛ーーー!!♡♡」
「愛してる、蒼一郎…愛してる…」
腰を繰り出しながら、猫の耳元で愛を囁く。
今なら明瞭に分かる…河川敷で見た蒼一郎の寝顔を、守ってやりたいと思ったのは、彼に対する恋心から起因したものだと。
小学一年生の彼を初めて見た時、心を奪われた。
ふとメスイキアクメの炎が亭々と燃え上がり、蒼一郎の腰の中心から全身に伝播していく。
「イぐぅ…!♡♡イぐっ!♡♡んほぉぉお゛おおぁぁ゛あ!!♡♡♡」
猫の言葉と、ナカがカッと熱を孕んだことでアクメに達したことを悟った牡は、愉悦を積み上げようとガツンッ♡ガツンッ♡と前立腺を竿で潰しながら、尖端で最奥を突く。
すると、猫は幼子のような口調で。
「おっほぉお゛おぉおお!!♡♡♡きぼちぃ!♡♡ゆきしゃら!♡♡めしゅひんぽしこしこしれぇええ゛ぇ!!♡♡♡」
懇願のままに、牡はすっかり発情するメス猫と化した蒼一郎の花芯を、律動しながら再び扱いてやる。
すると、ビクンッ♡♡ビクンッ♡♡と蒼一郎の腰が跳ね上がり、プシッ♡プッシャァアアア♡♡と、猫は“メスちんぽ“から精液と潮汁の混じったネバネバした体液を大量に吐き出した。
「ほお゛ぉぉ゛おおっーーーーっつ!!♡♡♡」
メスイキと潮吹き、二つの悦楽に蒼一郎は白目を剥き、突き出したままの舌先からタラタラ♡と涎が糸を引いて落ちている。
ドクドクドクッ♡と花芯を握っている幸真も感じる程、猫のソレが強く脈を打ち、親指と人差し指で作った輪で搾るように扱き続けると、プチュッ♡プチュッ♡と、余った潮が先端から溢れてくる。
「蒼一郎のナカ、あっつ…」
幸真が思わず言葉を漏らすほど、蒼一郎のナカは熱を持ちムチュムチュ♡♡と異物を押し出すように、妖しく蠕動した。
それが陰茎を包み込んで締まる動作になり、幸真の快楽を高めていく一方だ。
ピストンを続け、結腸の最奥の腸壁に尖端をめり込ませる度に、蒼一郎のアクメはどんどんと積み上がっていく。
「あぁあ゛ぅう゛ううぅっ!♡♡らめ♡きぼひよしゅぎれおかひくなりゅ!!♡♡んんぅうう゛う〜〜〜ーーー!!♡♡♡」
震えが止まらない痙攣に変わり、全身の神経を伝っていった。
ガクガクガクッ♡と、手足の指の先まで攣縮しその痙攣がうねりとなってニュクニュク♡♡と別の生き物のように蠢き、ナカにまで影響する。
締まりながら、絶妙なタイミングで蠕動する猫のナカに、我慢ならなくなった幸真は結腸の奥深くで精を迸らせた。
◇
高く積み上がったメスイキから滑降し、燃え尽きる蝋燭が、最後の一閃を放つように一際強いアクメが来たかと思うと、漸く少しずつ去っていく絶頂感に、次第に意識が遠退いていく。
蒼一郎がそのまま失神するように眠りに落ちると、幸真はベッドを立ち裸のままベッドルームを出て、キッチンに向かった。
そして、白い袋から幾つかの薬のシートを手に取り、シートから錠剤を何錠か掌の上に乗せる。
それらを口に放り込み、冷蔵庫からミネラルウォーターのボトルを取り出し、封を切って錠剤たちと共に喉に流し込む。
幸真は、重度の鬱病を患っていた。
蒼一郎もPTSDと性依存と診断され、幸真と同じく向精神薬を一定時間毎に内服している。
それらの疾患の原因は、他でもなくあの蒼一郎の従兄弟の男だ。
蒼一郎は、セックスに対してPTSDを患いながら、性依存も発症した。
理由は、幼い頃に男に開発され身体が早熟になり過ぎたが故の弊害だった。
そして、幸真との性交でメスイキを教えこまれ、依存度は現在進行形で増していっている。
また、今夜も求められるのだろう。
幸真が鬱病を患ったのは、初めて人を刺した感触に対して自分でも必要以上と思える程異様に、ナーバスになったからだ。
現在は、シマを荒らすものを駆逐する為に、半グレなどの敵を得物のアーミーナイフで刺すことは日常茶飯になったが、子供の頃に初めて人を殺めた感覚だけは、忘れることが出来なかった。
今でもアノ時の悪夢に魘され、飛び起きる時がある。
傍らで寝ている蒼一郎も決まって起きてきて、幸真が悪夢を見る度に自分のことを責めているが、お前のせいじゃない、と言ってやることしか出来ない。
二人は、恋人云々以前に共依存の関係だ。
過去の傷を舐め合い痛みを共有し、互いに依存することで安心感を得る。
誰にも分かって貰えなくていい、蒼一郎さえいてくれれば、それでいい。
恐らく、蒼一郎も同じことを考えている。
だから、性依存になっても幸真以外には抱かれたことがない。
カチコミなどで、半日以上幸真と別行動になると身体が疼いて、相当辛いだろう。
合流すると、時間場所問わずに牡が欲しいと求めてくる。
求められることによって、猫が他の男に抱かれていないというのが、不確かだが事実であり、幸真は安心することが出来た。
幸真と蒼一郎は、きっと一生に近い時間、同じ空間を共にするのだろう。
寄り添い、支え合い、交わり合い…互いを必要とする。
──蒼一郎は、誰にも渡さない。
◇
蒼一郎自身も、幸真から離れる気はない。
幸真の推測の通り、全く同じことを、また彼も考えていた。
情事の最中、愛の言葉を囁かれる度に蒼一郎の鼓動は早くなっていく。
快楽の真っ只中で、囁かれる愛の言葉の効果は覿面だった。
蒼一郎から求めたことも応えたこともないが、耳を擽る吐息混じりの低い声を聞く度に、自分を抱くのは幸真だけで充分だと思える。
──幸真は、俺だけのものだ。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
戸惑い、恐れることしか知らなかった雛達は、未だ飛び立てず混沌の中を彷徨い歩いている。
巣立ちの日が来た時、無事飛び立てることをただ夢の中で夢見ている。
それは、大人になった二人の心を食い破り、今もわだかまるように蟠踞している。
だが、幸真が蒼一郎を思う気持ちも、蒼一郎が幸真に求めるものも…。
誰もが望んでいるささやかな[[rb:幸福 > シアワセ]]を、手に入れることが叶わないからこそ、二人は共依存という一般の人間には、理解し難い形で繋がっている。
幸真は蒼一郎に愛を、蒼一郎は幸真に快楽を…それぞれ求めている。
食い違いや亀裂が生じないのは、“共依存“の成せる技なのだろう。
◇
「親っさんが犬飼い始めたんだってよ」
幸真の言葉に、当初蒼一郎は興味が薄そうだったが。
「ほう」
「それで、名前はさ…──」
了
コメント
1件
ああ〜もう読了したわ…! めっちゃ重いけど刺さる話だった。 まず、小学1年生の幸真が河川敷で「俺がお前を守ってやる」って誓うシーン、熱すぎて震えたわ。あの時点で既に蒼一郎のこと“自分の大切な人”って認識してたんだなって思うと、胸がギュッてなる。んで実際にナイフ握っちゃうところ、小学生の無力さと覚悟が生々しくて本当にゾッとした。 二十数年後の共依存関係も好き。PTSDと鬱と性依存、全部過去の傷から来てて、互いにしか癒せないっていう閉じた世界がね…読んでて苦しいけど美しくもある。そして最後の「名前はさ──」のカット! ラッキー…なのかな? 続きが気になりすぎる🔥