滉斗「んー、、どうしてかなぁ、、」
今日も今日とて、元貴のところへ向かいながら、俺は考えていた。
振られた次の日だろうと、構わず向かう。
どうやったら、元貴に興味を持ってもらえるんだろう。
そもそもそんなことは可能なのか、、
でも、俺はこんなところでめげるヤツじゃないぞ!!!
そうやって自分を奮い立たせていたら、元貴のところに着いた。
滉斗「もとき、おはよう!!」
元貴「声うるさい、、」
俺が昨日、あんなにがんばって「大好き」だと言ったのに、元貴はそんなこと何とも思っていないようだった。
悔しいけど、追い返される前に帰ろっと。
滉斗「じゃーね、また明日ね、もとき!」
元貴「…ねえ、ちょっと待って。」
滉斗「、え」
元貴「僕の話、聞いてくれる?」
元貴はなんだか、泣きそうな目をしている。
滉斗「もちろん!どうしたの?」
元貴「、、僕ね。昔から、体が弱かったの。僕だけ外で遊べなかったり、みんなと一緒にできないことが、たくさんあった。」
滉斗「…うん。」
嫌な予感がした。
元貴「それでね。……昨日、お医者さんに、もう長くないって言われたの。、、大人になれるかも、分かんないって。」
ぎゅ、
咄嗟に、元貴を抱きしめた。
滉斗「元貴。伝えてくれてありがとう。怖かったよね、よく頑張ったね。」
元貴「っ、、、グスッ、うぅ゛ッ、ひろとっ、、、死にたく、ないよぉ、、、」
俺は、もっと腕に力を込めて、元貴を抱き締める。
滉斗「っ、、、だいじょうぶ。大丈夫だよ。俺が、ずっと一緒に居るよ。」
元貴「っ゛うぅ、、泣 ぁの、ね、僕、滉斗のこと、好きだったのっ、、」
滉斗「っ、!そう、なの、、?」
元貴「ッう、ん、、でもっ、僕と一緒になったらッ、迷惑かけるからっ、、グスッ、言えなく、て、、」
滉斗「、、!、そんなことないよ。迷惑なんてかからない。」
元貴「でもっ、、!僕は、しんじゃうからッ、、」
滉斗「それでも、俺は元貴が大好きなんだよ。俺の時間を、少しでも元貴にあげたいって思うんだよ。」
滉斗「もとき。俺と、一緒になってくれませんか?」
元貴「、っ、!グスッ、、ぅん、うんっ、、!僕も、滉斗と一緒にいたいっ、、」
それから、俺たちは抱き合ったまま泣いた。
元貴の時間が無くなるまで、もうすぐかもしれない。
でも、俺が絶対、幸せにする。
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