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百済るくあ【colorful】
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#執着
猫とろ
191
臣桜
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3
リビングに入ると、ソファに座っていた莉央が顔を上げた。
その膝の上には、白くて丸い猫――ぽちゃまるが、当然のように収まっている。
セミロングの黒髪。切れ長の目。兄妹だけあって目元は似ている。
ただし、俺のように営業スマイルで武装するタイプではない。
莉央は、思ったことをそのまま口に出す。
「……あ、兄ちゃん」
「ただいま、莉央。ぽちゃまるも」
ぽちゃまるは俺を見るなり、のそりと莉央の膝から降りた。そして、当たり前みたいな顔で俺の足元へやってくる。
「にゃあ」
「お、覚えてたか」
しゃがんで背中を撫でると、ぽちゃまるは満足そうに喉を鳴らした。白くて丸い身体。少し短めの脚。むちっとした肉球。
実家を出てからも、この感触だけは妙にはっきり覚えている。
「わあ……かわいい。ぽちゃまるですか?」
小森が目を輝かせる。
「そうっす」
「王子谷さん、本当に懐かれてるんですね」
「まあ、こいつとは長い付き合いなんで」
猫カフェで惨敗した記憶は、今は封印しておこう。
ぽちゃまるは俺の足元でひとしきり喉を鳴らしたあと、小森の方へ鼻先を向けた。
「触ってもいいですか?」
「もちろん」
小森がそっと手を差し出すと、ぽちゃまるは迷いなくその手に頬を擦り寄せた。
「わあ……」
そのまま当然のように、小森の膝の上で丸まった。……おい、ぽちゃまる。お前もそっち側か……?
莉央の視線が、小森へ移った。じーっと、上から下まで観察するように見る。
小森は少し緊張したように背筋を伸ばした。
「……彼女?」
「そう。小森さん」
「ふーん」
沈黙。気まずい。頼む。何も言うな。初回で変な爆弾を落とすな。
そう祈った次の瞬間、莉央は彼女に向かって言った。
「兄ちゃんの顔が好きなの?」
「莉央!?」
爆弾は、即投下された。
ぽちゃまるだけが、平和そうに「にゃあ」と鳴いた。
コメント
1件
え〜〜〜!ぽちゃまると莉央ちゃん出てきた!!( *´꒳`*)ワァ💕 猫にも彼女にもガンガンいく莉央ちゃん、まじでブラコンの鑑すぎるでしょwww「兄ちゃんの顔が好きなの?」って直球すぎて草生えるw しかもぽちゃまるが小森さんにも懐いてて「お前もそっち側か」ってツッコミ入る王子谷さんの心情、めっちゃ分かるw 兄妹×猫×彼女の絶妙な空気感、めちゃくちゃ好きです…🥺💞 次回も絶対読みに行くね!!