ひざまずく アカガサは
ジっ!と下から私を睨んでいる
口が動く
絶対 なんか文句いってる!
と 感じた
『あ!? 文句いいたいのは
こっちですけど!?』
『なんなの!突然!』
『食いついてくるとか
マジ ないから!』
そうだ! おかしい 私に危害を
加えないようには 事前に
命令してあったはずだ
アカガサは抗議するように
また口を開いた
アカガサは 人語は話せない
話せないけど だいぶ聞き取って
理解できてるっぽい
何故なら 下僕に気ぃ使って
こっちが 異界語 話すのおかしい
よね? と
狩りの最中など ほとんど人語
とリアクションで指示出しして
たから
それで どんどん理解し出した
んだと思う
原因がわからないな 仕方がない
ちょっと話をさせてみるか
『アカちゃん いいわけして
いいよ』
『話す よし!』
アカガサがしゃべり出す
『なぜ 呼ばない あなた 早く』
『アイツ 食べる あなた
べきではない!!』
結構 怒ってる?
ちなみに勝手に出て来ないようにも
命令してある
そして 呼んだらすぐ来い とは
命令はしてないけど
秒で来るから どこかで 見てるん
だろうか? とは 思ってたけど
ずっと 見てんの?
さすがストーカー と言うべきか
え?這いばい男さんの部屋に
いるときも覗いてる?
でも 這いばい男さん 気付く
と思うから それはない?
怖いーヤダぁ
『何で それであんたまで
食っていいことになってんの? 』
??
伝わらなかったか……
もう一度 異界語で聞く
『なんで あなた 危害 私?』
『? 危害 してない』
『アイツ 汚い ついた』
『綺麗 するべき』
うわ! そういう理論か
これマズイ そもそもの認識が
違う!
悪気ないけど ぶっ殺しちゃい
ました (テヘペロ)
が普通にある コレ
背筋が寒くなる 自分がどんなに
危ない綱渡りをしてたか
這いばい男さんたちがなんで
そんなに 心配してたかを知る
て いうか今この状態すら怖い
ここに居ちゃいけない 早く出たい
『あなた なぜ 口 食べる?』
クソやろうにはキスなんか
されてない
ふと 疑問に 思って聞いて
しまった
『なんで?……わからない……』
『口 食べる あなた
髪 長い アイツ』
『あなた かわいい 声 好き 』
『好き もっと したい?』
うわーー!這いばい男さんに
おやすみのチューしてんの
見られてる!!!?
嫌ーーーーーーーー!!!!
て言うか!ベロちゅーなんか
してないっつの!!
とりあえず 冷静に 冷静に…
部屋覗くの禁止!!!!!!!!
お前のキス 息できない死ぬ➡️危害
噛まれると痛い➡️痛い=危害
私を赤い領域に引き込むの禁止!
だけ 伝えた とりあえず
そして 這いばい男さんの近く に
下ろしてと伝えたら 目の前に出た
血みどろ ボロボロの私をみて
這いばい男さん パニック!
まあ それはそうだ
私でも ビビる
『あなた した なに?』
『どうして?!』
私を抱きしめてグルっと
アカガサに背を向けた
アカガサにやられたと思って
自分の身体で庇ってくれたんだろう
優しい!
アカガサは いつもの薄ら笑いで
這いばい男さん の身体を通り抜け
ながら 彼の肩に顎をのせる
彼の耳もとで 何事か 囁いて
そのまま消えた
あ しゃべるの禁止いうの忘れてた
あと 助けてもらったのに
ありがとうって言ってなかった
……それについてはアイツが言う
暇も与えなかったのが悪いから…
いいか……
コメント
1件
やばいもう今年終わるけどなんで漫画読んでるんだろう笑笑