※今日だか明日にブルームーンが見えるらしいので
※青桃迷走中
「ねね、まろ?今日、ブルームーン見てるんだって」
ブルームーン、という単語に反応し、顔を上げると窓を全開にしベランダに出ているないこの姿があった。
夜の闇の中に一人佇むピンク髪。そんなシュールな光景に微笑しながらキーボードをしばき続ける。
「も〜、まろも見ようよ!折角のブルームーンだよ?」
ほらセンターでしょ〜、と腕を引っ張られベランダに強制移動される。
夜空に浮かんでいるのは青い月ではなく、普通の月だった。
「ブルームーンとは……?」
「なんか、いつもよりおっきく見えるらしいよ」
「へ〜」
「うわぁ〜、興味なさそ。」
「あるある」
ほんとにぃ?と、笑いながら訊いてくるないこ。
それにつられ、俺も口角が上がる。
「あ、そだ。まろ、ブルームーンの意味、?みたいなの知ってる?」
「叶わぬ恋、やないの?」
「それカクテルの意味ね。」
「言い伝え的なことを言うとね、恋人と一緒に見ると永遠に居られるらしいんだって」
ないこが迷信的なこと信じるとか珍しいなぁ、と思いながらベランダの柵により掛かる。
月の光がないこのピアスに反射して煌めく。
「ねぇ、永遠に居てくれる?」
ふと、ないこが横に来て小指を立てた。
ないこは夜になるとたまに重くなる。
そんなとこ含めて好きやけど。
「ずっと居るで」
黒のネイルが映える小指に小指を絡め言えば、ふにゃりと顔を綻ばせるないこ。
互いの薬指には銀色に光るリングがあった。
※月光の下で指輪光らせてる青桃ええなぁ、てだけです。((
コメント
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は?なんなんですか天才なんですかありがとうございます好きです