テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
“きっとあの時から私にとって王子様だったんだ…”《私はフィオナ・フルーレ。育ての親であるリリア様のおかげで男装してマレウス様、お父様、シルバー、セベクと一緒に学園生活を送っている。彼とは生まれた時あたりから家族同然に育った幼馴染。彼が好きになったきっかけは小さな頃…》
ーシルバー7歳 フィオナ6歳ー
〜茨の谷 リリアの家〜
子どもフィオナ「シル〜?シルバー、どこにいるの?シル〜」
リリア「フィオナ、いたか?」
子どもフィオナ「ううん。さっき鍛錬したのを見たから絶対に遠くに行ってないはず!」
リリア「そうか。すまないが、引き続き頼むぞ」
子どもフィオナ「はい!」
《この日は珍しくあまり見つからなくて探すのに時間が凄くかかった》
〜森〜
子どもフィオナ「シル〜?」
小鳥「チュチュ」
子どもフィオナ「ん?小鳥?」
小鳥「チュン、チュチュン」
子どもフィオナ「もしかしてシルバーのところ案内してくれる?」
小鳥(頷いた)
子どもフィオナ「ありがとう、お願い」
案内され、見つけた
子どもフィオナ「シル〜、起きて〜」
子どもシルバー「スゥ、スゥ…」
子どもフィオナ「もう!…ごめん、お父様をここに呼んでくれる?」
小鳥(頷き、行った)
子どもフィオナ(シルバーの隣に座った)「なんだか…」(シルバーの肩にコテンともたれかかって寝た)
〜フィオナの夢〜
〜森〜
子どもフィオナ「…な、何?(周りが山火事に突如なった)きゃっ⁈か、火事⁈早く消さないと!…あれ?なんで体が動かないの…?」
木が倒れて動物達が逃げていく
子どもフィオナ(どうしよう…動けない…誰か助けて…お父様…シル…)
子どもシルバー「フィオナ!」(フィオナの腕を掴み、引っ張った)
子どもフィオナ「シル!」
夢から覚めた
子どもフィオナ「うっ…」(起きた)
子どもシルバー「フィオナ、良かった…」
子どもフィオナ「…シ、ル…」
子どもシルバー「ああ、そうだ」
子どもフィオナ「シル…シルーーー!!」(泣きながらシルバーに抱きついた)
子どもシルバー「わっ⁈…フィオナ?」
子どもフィオナ「怖かった…怖かったよ〜!!」
子どもシルバー「…(優しく抱きしめ返した)大丈夫、俺がいる。僕がお前を悪夢から守ってみせる」
子どもフィオナ「うん…うん…!」
《私はあまり覚えてないところがあった。お父様によると私は余程大泣きしたらしい》
ーシルバー8歳 セベク、フィオナ7歳ー
〜茨の谷 リリアの家〜
子どもセベク「お前は伝えないのか?」
子どもフィオナ「え?」
子どもセベク「見ていて分かるぞ。お前、シルバーが好きだってこと」
子どもフィオナ「え、え〜⁈嘘⁈」
子どもセベク「俺が嘘つく必要あるか?」
子どもフィオナ「無いけど、なんで分かったの?」
子どもセベク「視線がうるさい」
子どもフィオナ「うっ、ごめん…」
子どもセベク「まぁ当の本人は気づいていないからいいだろ」
子どもフィオナ「その内緒にしてくれないかな?」
子どもセベク「はぁ?なんで?」
子どもフィオナ「お願い!!」
子どもセベク「…はぁ…分かった。バレても俺のせいにするなよ?」
子どもフィオナ「しない、しない!ありがとう…」
《気持ちを伝えて家族の関係を複雑にしたくない。だって、あの時怖かった。シルバーの初めての家出。理由は知ってる。血は繋がってなくても家族なの分かってる。でも、壊れるのは嫌だ…》
ーシルバー17歳 フィオナ16歳ー
〜廊下〜
フィオナ「シルバーさん!」
シルバー「!フィオナ」
フィオナ「今から部活ですか?」
シルバー「ああ、一緒に行かないか?」
フィオナ「はい!」
《私はこれで良い。貴方の側にいれるならそれでいい。だけど、》
“私とシルバーさんがある運命という壁にぶつかるとは思わなかった…”
〜to be conteneu〜