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「………あ、あのさ…」
俺は半信半疑だった。
「子どもだからって、こんなイタズラしちゃだめだよ…?」
「イタズラじゃない!だって前世の記憶持ってるもん!」
喋り方も、仕草も、まんまさもさんだ。
俺は会いたかった人に会えたのに…混乱してすぐに信じられなかった。
「………やっぱり、さもさん?」
「そう!そうだよ凸さん!会いたかった!」
元気だなあ…
「さもさんどうして俺がいる場所わかったの?」
「凸さんなら、まだこの街にいるかもって思ったんだ。」
さもさんはそう言って、顔の汗を拭った。
「………さもさんアイス食べない?これからコンビニ行くところだったんだけど。」
「食べたい!」
か、可愛い…
笑顔で言うさもさんのことを、凄く可愛いと思った。
俺とさもさんはコンビニに言って、2つに割るソーダのアイスを買った。
アイスを割って、さもさんに渡す。
「美味しい!」
「………それで、さもさん前世の記憶って全部残ってるの?」
「残ってるよ!流石に何年も立つとちょっと曖昧になる記憶もあるけど、凸さんのことははっきり覚えてる!」
マジか…というか
「さもさんは俺以外に会いたい人いなかったの?両親とか…」
「会おうとしたけど…引っ越しちゃったみたい。」
さもさんは悲しそうに下を向く。
「そっか…」
俺も悲しい気持ちになる。
さもさんが亡くなってから数ヶ月後、さもさんの両親は引っ越していった。
引越し先は俺も知らない。
「…あ、あとね、転生したあとの両親にもね、前世のこと話したんだ。」
「え、信じてくれたの?」
「うん!夏休みに凸さんに会いに行くって言ったら、いいよって言ってくれた!」
さもさんがそう言ったときには、アイスを食べ終えていた。
「おー!ここが凸さんの家!」
「て言っても何かあるわけじゃないけどね」
あの後、さもさんが俺の家に行きたいと言い出したので、さもさんと一緒に家に帰った。
「…あさもさんゲームする?」
「え、するする!」
俺はさもさんに予備のコントローラーを渡して、色々なゲームをした。
あの時と同じことをしてるのが、なんだか不思議だった。
「凸さん、楽しいね!」
「うん!」
俺今、すっこい幸せだなあ…
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