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六葉はその**ふにゃ**という音を聞き、胸が熱くなった。
普段の冷酷な隷からは想像もできない、無防備で幼い仕草だった。
隷が再び術式に向き合った後、六葉は窓の前で、彼の聞こえないように、そっと小さな子守唄を歌った。
 隷はその子守唄のような癒やしの魔力を感じ、無意識に、口元に手をやり、その歌が聞こえる窓の方へ、わずかに顔を傾けた。
 六葉は彼の**幼さ**を見ることが、何よりも自分の喜びになっていた。
 隷はその「*覗き*」と「*挨拶*」を拒絶できないほど、六葉の温かさを必要としていたのだ。