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第32話
あれから僕とウサギは二人で屋上に来た。
ウサギ「じゃあ、中学の時の頃を話そうか。」
ウサギがそういう。
アザラシ「….うん。」
僕は、唾をごくりと飲んで覚悟を決める。
ウサギ「僕が中学生の時も今みたいに、こんな大人しい奴で
賢くもなくて、他の同級生はみんな僕を嫌っていた。」
アザラシ「……」
ウサギ「そして、一番酷かった領域があって
要するに陽キャの塊って感じの、
その中にシロクマ君が居たんだよね。」
アザラシ「……」
ウサギ「彼らは、よく暴力も暴言も気軽に吐くし
物はよく隠すし、先生もコテンパンに攻撃されて注意も出来ない環境だった。」
ウサギ「だから、日常生活が憂鬱だった。」
《過去》
ウサギ「…….」
いじめっ子「や~~い!うさぎ!!今日も一人???」
ウサギ「…….」
いじめっ子「やめとけよ、可哀想でしょ??」
あはははは
ウサギ「そうやって、僕を毎日からかう。」
ウサギ「ある日、僕は部活動があるから急いで教室に戻ったら、
机に暴言がいっぱい書かれた机を目撃したんだ。
僕は唖然としながら見てた。」
《過去》
ウサギ「…..は….??」
ウサギ「そしたら、後ろに…..」
《過去》
シロクマ「よ~~ぉ?ウサギ君????」
シロクマ「どうだい??気分は??はは」
ウサギ「そうやって、僕を一番にからかってきた。
いじめっ子な領域のメンバーの中で圧倒的に酷かった。」
《過去》
シロクマ「もう、これ消えないからさ、
これからこのマジックと共に生きてけよ(笑)」
ウサギ「そうやって、言って偉そうに。
そのままどっか行った。」
ウサギ「で……」
キーンコーンカーンコーン…‥
そんなところで、チャイムが鳴って話が途切れた。
ウサギ「ごめん、まだ話したいことがあるのに。」
アザラシ「大丈夫だよ。また話そうね。」
僕は、そのままウサギと教室に戻る。
教室に戻ると、何か騒がしかった。
見てみると、シロクマ君が立っていて、
シロクマ「ち、違うって……!!俺はやってねぇ!!」
そう大声で何かを訴えている。
???「あぁ?今更言っても無駄だよ。もう逆らうな。」
シロクマ「ッ…..はぁ?!」
シロクマ君は納得できない様子だった。
そう言うと、僕の頭に何か刺さった。
いじめ…?世の中は怖い。
いじめを受けた過去から抜け出したと思ったらバレていて、
世間中から嫌われ、追い出されるという恐怖。
今、それを本当に受けている。
???「もう、転校したら?」
シロクマ「なんだよ。キツネ。今日はやたらとうるせぇな?」
キツネ「あぁ?だっせぇ事言ってんのはお前だからな?」
シロクマ「あぁ、その論破癖の口をふさいでやろうか?はは」
中学の頃の時代の顔に戻っている。
中学の頃の風景を想像できる。
アザラシ「もうやめようよ!!」
僕は、そんな二人を止めた。
アザラシ「もう…授業中だよ?ね、辞めようよ??」
そうぎこちない笑顔で止める。
二人は不機嫌な顔をして、机に突っ伏す。