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5 - タツナミソウ (バハゾディ)

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2025年07月28日

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アルテマ  「バハムートさん!しっかりしてください!」

ある日バハムートが突然倒れた。

原因は不明。だが身体に限界が来ている事だけは分かる。

カオス   「バハムート!目ぇ覚せよ!」

バハムート 「う…あ…」

バハムートは汗を流して苦しんでいた。

エクスデス 「とにかく、何とか助かる方法を探そう!」

ゼロムス  「あったぞ!治療法!」

その治療法は誰か一人が魂ごとバハムートに宿らせること。

それを見た私達は、一気に空気が重くなった。





アルテマ  「魂ごとって…もう復活出来ないじゃないですか…!」

カオス   「これしか方法はねぇのかよ!?」

ゼロムス  「現段階ではこれしか無い…」

エクスデス 「何とか他の方法を探せば…」

バハムート 「はぁ…はぁ…うっ…!」

カオス   「バハムート!」

私     「もう身体が限界なんだ。これ以上探す時間は無いぞ」

アルテマ  「そんな…」

私     「…」






皆が眠っている夜中、私はバハムートの側に来ていた。

今は痛みを和らげる薬を打っている為、静かに眠っている。

私     「バハムート…大丈夫だからな…きっと…すぐに楽になるよ…おやすみ」






私は目を覚ました。何故か身体が回復していたんだ。

ベッドの横には手紙と一つの花が置いてあった。

手紙には「ありがとう」そう書かれていた。

カオス   「バハムート!目を覚ましたか!?」

私     「カオス…どうかしたのか?」

カオス   「ゾディアークが居ないんだよ!あれから何処を探しても見つからなくて…!」

ゼロムス  「バハムート…その花は…?」

私     「あぁ、何故か横に置いてあったんだ」

エクスデス 「待て…その花…タツナミソウ…だよな…?まさか…!」

エクスデスは横に置いてあった手紙を読んで…何かを悟っていた。

私     「エクスデス?どうかしたのか?」

エクスデス 「バハムート…よく聞いてくれ…お前が助かったのは…誰か一人が魂ごとお前に渡す事だ…そして…この花言葉は「私の命を捧げます」だ。だから…ゾディアークが…お前に魂ごと渡したんだ…」

理解が出来なかった。ゾディアークが私に魂ごと渡して…消滅した…?

アルテマ  「そんな…ゾディアークさん…」

アルテマは泣き出してしまった。

何で…私を…助けたんだよ…馬鹿…本当に…馬鹿だよ…お前は…







あれから何年か経った。

私達はゾディアークの墓に手を合わせる。

それしか償いが出来ないからだ。

私    「ごめん…ゾディアーク…」

私は謝る事しか出来ない。すると…

「助かって良かった…頑張って生きろよ…」

そんな声が聞こえたんだ。

何処か優しくも強い声。あぁ、此処に居たんだ。

約束する。私がお前の分まで生きてみせる、だから、見守っていてくれ。

愛しているよ。


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