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みこまめ
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夏休みに入って、数日。
朝。
すちはベッドの上でスマホを眺めていた。
学校がない。
いつもなら朝から準備して、みんなと会っている時間。
でも今日は違う。
スマホが鳴った。
らん『みんな今日暇?』
すぐに通知が増える。
こさめ『暇ー!』
なつ『暇!』
いるま『暇』
みこと『俺も』
すちも返信する。
すち『俺も暇』
すぐにらんから返事が来た。
らん『じゃあ集まろ!』
すち『どこで?』
らん『駅前!』
なつ『いいじゃん!』
こさめ『行こ行こ!』
すちはスマホを置いた。
そのとき。
母「すち、今日出かけるの?」
すち「うん。みんなと遊んでくる」
母「そっか。何時くらいに帰ってくる?」
すち「夕方には帰るよ」
母「分かった。気をつけてね」
すち「うん!」
準備をして家を出る。
駅前に着くと、すでにみんなが集まっていた。
らん「すち、おはよー!」
すち「おはよ」
こさめ「今日は何する?」
なつ「暑いし、どっか涼しいとこ行こうぜ」
いるま「それな」
みことがすちの隣に来る。
みこと「すっちー、暑くない?」
すち「暑い」
みこと「じゃあ、あっち行こう」
すち「うん」
六人で歩き出す。
しばらくして。
こさめ「あ、アイス食べたい!」
らん「いいね!」
なつ「俺も!」
いるま「お前ら朝から食うのかよ」
こさめ「夏だからいいの!」
みんなが笑う。
すちも笑った。
アイスを買って、近くの日陰で食べる。
らん「すち、何味?」
すち「これ?」
らん「一口ちょうだい」
すち「いいよ」
らんが一口食べる。
らん「うま!」
すち「でしょ」
また自然に笑う。
みことはその様子を見ていた。
みこと「すっちー」
すち「ん?」
みこと「今日、楽しそう」
すちは少し考える。
すち「……うん」
みこと「よかった」
すちはアイスを食べながら、みことを見る。
(……楽しい)
これは分かる。
(みんなといるの、楽しい)
これも分かる。
でも。
(好き、は……分からない)
その答えは、まだ見つからない。
それでも今日は。
無理に答えを探さなくてもいい気がした。
なつ「おーい! 次どこ行く?」
こさめ「海行きたい!」
らん「いいじゃん!」
いるま「暑いぞ」
こさめ「夏だからいいの!」
すちが笑う。
すち「じゃあ、海行こうよ」
みんなが一斉にすちを見る。
らん「お、すちから言った!」
すち「……俺だって言うよ」
みんなが笑う。
すちも笑った。
夏休みは、まだ始まったばかりだった
コメント
1件
第24話、読み終わったよ〜! 夏休みの何気ない日常、めっちゃ青春って感じでほっこりした☀️ アイス食べたり、海行こうって話になったり、すちが「俺だって言うよ」って笑いながら言うところが特にいいなと思った。 でもその一方で、「楽しい」は分かるけど「好き」はまだ分からないってすちが考えてるシーンにドキッとしたわ…そういう繊細な気持ち、すごくリアルだった。 みんなで笑い合う空気感が伝わってきて、次の話も楽しみにしてる! 碧さん、今回も素敵なエピソードありがとうございました!