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【らん視点】
すちと別れて、俺は一人で帰っていた。
今日はすちと色々話した。
みことのことを話すと、すちが少し恥ずかしそうにしていた。
(やっぱり、すちってみことのこと好きなんだなぁ)
そんなことを考えながら歩いていると――
いるま「らん」
らん「ん?」
振り返る。
そこには、いるま、こさめ、なつが立っていた。
らん「どうしたの?」
いるま「ちょっと付き合え」
らん「え?」
こさめ「らんくん、カフェ行こ」
らん「なんで?」
なつ「いいから」
らん「え、ちょっと待って」
俺が何か言う前に、三人に囲まれた。
らん「……何?」
いるま「話がある」
らん「怖いんだけど」
こさめ「大丈夫大丈夫」
なつ「たぶん」
らん「たぶんって何!?」
そのまま俺は三人に連れられて、近くのカフェに入った。
席に座る。
三人が俺を見る。
らん「……」
らん「何?」
いるま「すちのこと」
らん「……」
一瞬で察した。
らん「……みこと?」
三人が同時に頷く。
らん「あー……」
こさめ「やっぱり何か知ってるんだ」
らん「まあ……」
なつ「何があった?」
俺は少し迷った。
すちに「言わないで」と言われている。
でも――
らん「……本人から聞いた」
いるま「何を?」
らん「みことのこと」
こさめ「だから何を!」
らん「……好きなんだって」
三人が固まる。
らん「すちが、みことのこと好きなんだって」
一瞬の沈黙。
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みこまめ
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そして――
いるま「……は?」
こさめ「……え?」
なつ「…………」
次の瞬間。
いるま・こさめ・なつ「えぇ!!??」
店内に響きそうな声になって、三人が慌てて口を押さえる。
らん「声でかいって!」
こさめ「だって! すっちーが!?」
なつ「マジかよ……」
いるま「あいつ、みことのこと好きなのか……?」
らん「うん」
こさめ「え、でもすっちーって『好き』が分からないって言ってたじゃん」
らん「だから、最近分かったんだって」
なつ「どうやって?」
らん「みことが女の子と話してるの見て、嫌だったらしい」
こさめ「あー……」
いるま「嫉妬か」
らん「たぶん」
三人が顔を見合わせる。
なつ「……マジか」
こさめ「みこちゃん、知ってるの?」
らん「知らない」
いるま「じゃあ、まだすちだけか」
らん「そう」
こさめがニヤッとする。
こさめ「じゃあ、みこちゃんは?」
らん「……え?」
こさめ「みこちゃんもすっちーのこと好きなんでしょ?」
俺は目を丸くする。
らん「……え?」
なつ「お前、知らなかったのか?」
らん「何を?」
いるま「みこと、前に俺らに言ったぞ」
らん「……」
らん「何を?」
こさめ「『俺、すっちーのこと好きだよ?』って」
俺は固まった。
らん「…………」
らん「えぇ!!??」
思わず声が出る。
いるま「お前もかよ」
なつ「まあ、そうなるよな」
らん「ちょっと待って!? みことも!?」
こさめ「うん」
らん「マジか……」
俺は頭を抱えた。
らん「え、両想いじゃん……」
いるま「まあ、今のところ本人同士は知らねぇけどな」
なつ「すちはみことが好き」
こさめ「みこちゃんもすっちーが好き」
らん「……」
らん「マジか」
もう一度呟く。
らん「マジかぁ……」
こさめ「らんくん、すっちーから聞いたときどんな反応したの?」
らん「俺?」
こさめ「うん」
らん「『ええぇ!!??』ってなった」
いるま「今と同じじゃねぇか」
らん「だって仕方ないじゃん!」
三人が笑う。
でも、俺は少し考える。
すちがみことを好き。
みこともすちが好き。
なのに――
らん「……二人とも、全然進まなそう」
なつ「それはそうだろ」
いるま「すちは好きって分かったばっかだしな」
こさめ「みこちゃんは、すっちーに避けられてたしね」
らん「あー……」
確かに。
すちは好きだと分かってから、みことを意識しすぎてまともに話せなくなっていた。
そしてみことは、そんなすちを「嫌われた」と思っていた。
らん「……大変だなぁ」
いるま「他人事みたいに言うなよ」
らん「だって俺、二人とも好きなこと知っちゃったし」
こさめ「じゃあ、どうする?」
らん「……」
俺は少し考える。
らん「とりあえず、二人にはまだ言わない」
なつ「それがいいだろ」
いるま「下手に動かすと、余計こじれそうだしな」
こさめ「うん」
俺はコーヒーを一口飲む。
らん「……でも」
三人が俺を見る。
らん「二人とも、ちゃんと好きなんだな」
こさめ「うん」
なつ「みたいだな」
いるま「……マジで両想いかよ」
四人で顔を見合わせる。
そして――
らん「……マジか」
また同じ言葉が口から出た。
コメント
1件
おお、第39話読み終えたよ!らん視点での情報共有回、めちゃくちゃ面白かった。いるま・こさめ・なつの「聞いてないぞ」みたいな反応がリアルすぎて笑った(特に同時に「えぇ!?」って叫んで口押さえるとこ)。そしてらんがみこともすちのこと好きだと知って二度驚く流れ、こっちまで「マジか」って声が出たよ。両想いなのに全然進まないもどかしさ、すごく伝わる…続きが気になる!