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みこまめ
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【すち視点】
次の日。
俺はいつもより少し早く学校に着いた。
昨日、らんらんに言った。
今日こそ、みこちゃんと普通に話してみる。
(大丈夫)
(好きって分かっただけ)
(みこちゃんは、いつものみこちゃん)
そう思いながら教室に入る。
席に座って、深呼吸する。
すると――
みこと「すっちー、おはよ!」
すち「……っ」
声を聞いただけで、胸が跳ねる。
すち「お、おはよ」
みこと「今日早いね」
すち「うん。ちょっと早く来た」
みこと「そっか」
みこちゃんが笑う。
(……やっぱり、好きだ)
でも、昨日よりはちゃんと話せた。
それだけで少し嬉しい。
みこと「今日さ、昼休み一緒に食べない?」
すち「……うん」
思わずすぐ返事をしてしまった。
みこと「ほんと?」
すち「うん」
みこと「やった」
みこちゃんが嬉しそうに笑う。
俺も、少しだけ笑った。
(……よかった)
(ちゃんと話せた)
そのとき、教室の入り口かららんらんが入ってくる。
らん「すち、おはよー!」
すち「らんらん、おはよ」
らんらんは俺とみこちゃんを見る。
一瞬だけ目を丸くする。
でも、何も言わない。
らん「……おはよ、みこと」
みこと「おはよ、らんらん」
らんらんが俺のところに近づく。
らん「すち、今日どう?」
すち「……大丈夫」
らん「そっか」
らんらんはそれ以上聞かなかった。
俺は少し安心する。
(らんらん、ありがとう)
昼休み。
六人で集まる。
いつものように机をくっつける。
みこと「すっちー、これ食べる?」
すち「え?」
みこちゃんが自分のお弁当のおかずを差し出してくる。
すち「……いいの?」
みこと「うん」
すち「じゃあ……もらう」
みこと「どうぞ」
俺は受け取る。
すち「……おいしい」
みこと「ほんと?」
すち「うん」
みこちゃんが嬉しそうに笑う。
(……まただ)
(みこちゃんが笑うと、嬉しい)
前は、ただ「嬉しい」だけだった。
今は、その理由まで少し分かる。
(好きだから、嬉しいんだ)
そう思った瞬間、顔が熱くなる。
こさめ「すっちー、顔赤いよ?」
すち「……暑いだけ」
なつ「今日そんな暑くねぇぞ」
すち「……」
いるま「またそれかよ」
らん「ふふっ」
すち「らんらんまで笑わないでよ……」
みんなが笑う。
俺も少し笑った。
その隣で、みこちゃんも笑っている。
(……普通に話せた)
(これなら)
(少しずつなら、みこちゃんの隣にいられるかもしれない)
そう思った。
そして――
みこと「すっちー」
すち「なに?」
みこと「放課後、一緒に帰らない?」
俺は少しだけ驚いた。
でも――
すち「……うん」
今度は、ちゃんと自分から答えられた。
コメント
1件
碧さん、こんにちは、みぅです🖤 第40話、読み終わりました。 「好きって分かったからこそ、ちゃんと話したい」——すちくんの緊張と小さな勇気、すごく伝わってきました。昼休みにおかずを交換するあの空気、みんなに顔赤いって言われて照れるすちくん、全部が愛おしいです。それに、「放課後、一緒に帰らない?」ってみこちゃんから言ってくれたのが本当に良かった…。すちくんが自分から「うん」って言えた瞬間、こっちもじんわりしました。何気ない日常の中に詰まった気持ちの描写、いつも素敵です。碧さんの紡ぐ言葉、ちゃんと受け取りました。続きも静かに待ってますね🌙