テラーノベル
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こいつらの年賀状を見ていると
変わらないものが、ここにあることを、知る。
三人は、不思議と変わらない。
毎年、年賀状が来て
帰国すれば
遅ればせながら書き初め代わりに俺も出して
連絡して、飲みに行く。
見た目はお互い、少しオヤジに近付いた?
歳下の柔太朗と舜太は ますます男前だけどさ
社会に出て環境が変わっても
気持ちが、心が変わってない、ヤツら。
…顔見た途端、高校生の俺らに戻って
明後日もまた、同窓会の後で
二次会、三次会と流れて騒いで
きっと最後は また、四人
語り明かしてるんだろう。
ほんとは、もう一人、そこに居てほしいけど
来てるはずのない年賀状を
諦めきれずに束から探す。
大学時代までは来ていた
あいつの年賀状
何年も来てない新年の便りが
今年はあるんじゃないか、と
懲りもせず、正月を迎えるたびに
俺は探している。
ーー 襖の開く音
「そろそろ始めるぞ」
父親と母親の気配。
祖父母と弟たちも入ってきて、賑やかに
あいつの年賀状を探すのは、止めた。
何度も見返した年賀状の束を
床の間に置く。
「おぅ」
すぐ、朱盃に両手を添え
父親から祖父の次に屠蘇を注がれるのは
昔から変わらない。
長男の俺に次いで祖母、母親、弟たちへ
屠蘇が注がれた後
変わったのは、ここ数年は
俺が父親の盃に
屠蘇を注がせてもらうことだろう。
大人になったよなぁ
「あけまして おめでとうございます」
新年の挨拶と屠蘇を戴く次に恒例だった
祖父と父親からのお年玉は
もう、とうの昔に無い。
あの三人との空気と関係が
奇跡的に変わらないだけで
忙しい、と噂に聞く
仁人からの年賀状も
来なくて当たり前なくらい
時が流れた。
#おらふくん
ばななそーだ🍌🍹メンヘラ中
6,658
#❤️💙
みら

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コメント
2件
コメント失礼します。 近況や時の流れ、気になったその人への思いを込めて送られる年に1度だけの機会を、勇気を与えてくれる年賀状。 続きが気になります。