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みら

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西陽が照らす
舜太の洋食屋……
こんなにデカいビルだったか?
俺の記憶に残る店構えと全く違う。
放課後、生徒会帰りに
ハヤシライスやオムライスをご馳走してくれた
後輩の実家のこじんまりとした店は
舜太が経営を継いで数年経つと
隣の店舗と土地を買い取ったらしく
いつの間にかデカい4階建てのビル。
3階までは店で、その上は…オフィスか
通りで年賀状で見た内装が
立派で綺麗なはずだ。
何度か店の名前を確認してから
静かにドアを開ける…
いや、昔と違うその硝子のドアは
手を触れずとも自動で開いた。
「勇ちゃん、おかえり。
あけましておめでとう」
店に入ってすぐの同窓会受付で
生徒の名簿やら会費を入れる小さい金庫やらを
用意してる柔太朗が居る。
「おめでとう…
お前が幹事?太智じゃねぇの?」
どこの芸能人かと見紛うほど
派手なスーツの男前は
「俺は幹事補佐?
いろんな人と会う受付は得意じゃないからって。
企画と皆への連絡以外は俺にまわってきた」
苦笑いして見せるけど
今も昔も変わらず、真面目で優しい。
「まだまだ始まるまで時間あるから。
太ちゃんとのんびりしてなよ」
柔太朗の言葉に甘えて
店の中に進むと
たくさんのテーブル。
すげぇな、昔の何倍も広い。
一番奥の窓辺にある
テーブル席
そこにジャケットもネクタイも外して
頬杖をつき、遠くを見つめる幹事がいた。