こんにちは
くくるです
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🇷🇺🇧🇾
ロシア視点
「うっわ……外ってこんな感じだったか……?」
「出なさすぎて忘れてんじゃんか」
「どっか行きたいトコとかねーの?」
「行きたい所なぁ……んー………」
今流行りの場所とかも知らないし…
遊び場って言われてもなぁ……
あ、そうだ
「花畑、行きたい」
「乙女かよwまぁ、別にいいけど」
「久しぶりじゃん、花畑なんて……父さんがまだ生きてた時に、よく兄弟で遊びに行ってたよね」
「あぁ、だから見に行きたい」
「なるほどなぁ……それって、場所分かるの?」
「……目的地の風景は、めちゃくちゃ頭に浮かんでる」
「その目的地に着くまでの道のりは?頭に浮かんでる?」
「……」
「しゃーねーな、ちょっと旅するか!」
そう言うと、アメリカは周囲の奴らに聞き込みをして周った。
そこまで社交性のない俺は、黙って後を付いて行った。
ウククは、キョロキョロと辺りを見渡している。
外に出たことがあまり無いから、目新しい物でいっぱいだった。
にしてもアメリカのカスはすげーな……
なんで知らない人に話しかけれんだ?
「おっけー!ありがとな!」
アメリカは、先程まで話していた見知らぬ青年にそう告げ、少し離れた俺達まで駆け寄ってきた。
「バス使って行けるらしいぜ!!」
本当かよ、と言いたくなった。
けれど、幼い記憶の中、
行きは3人でバスに揺られ、
帰りは父さんと手を繋いで帰っていた
唐突にそれを思い出し、言えなくなった。
たしか、誰が父さんに抱えてもらうかで、よく揉めていた気がする。
数的にはベラが1番多かったな。
…………
あの時のベラは、よく笑っていた。
父さんが死んでから、笑う頻度は減ったけど……
それでも、笑顔を見せていた
ベラは父さんのことが大好きだったな……
……
あの世で、2人は元気にやっているのだろうか
(……ッもしかして)
嫌な想像が頭をよぎった
ベラが、俺の傍を離れなかったのは
俺のことが好きなんじゃなくて
父さんの事が、好きだったから____
「……兄貴、バス来たよ?」
ウククにそう言われ、ハッと意識が戻ってきたように感じた。
バスなんて、いつぶりだろうか?
車内はガランとしていて、俺達以外に乗っている人はいなかった。
折角なら広く使ってやろうと、それぞれ別の座席に座った。
ずっと窓の外を眺めていたが、その景色に見覚えは無い。
なんでだ……?
誰も喋らない車内で、考え続けたが……答えはまだ出なかった。
コメント
2件
( ˙꒳˙ )oh...... 流石アメリカ、コミ力お化け ロシア、ソンナコトナイヨ!! ベラちゃんはロシアの事も好きなんだよ!!