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あぁ、なんだ君か。
いらっしゃい。
さて、今日は、母についてだったよね。
どうして、母が陽凪様を殺めたのか。それを知りたいんだろう?
ふふ、昨日言ったことをよく覚えていたね。
そう、嫉妬に狂っただけ。だと思うだろう?
実際は違うんだ。
宵闇様の誘惑だよ。
彼からの願いなら、真宵家の人間が聞かざるを得ないんだ。
なんでって?
彼は、一族の守り神であり、真宵家の始祖だから。
数千年生きれる彼の願い。そして、彼も陽凪様より母に。隣にいて欲しかったんだよ。
だって。
彼らは愛し合っていたから。
神と巫女。禁忌の恋さ。
どうして禁忌の恋なんだと思う?
種族が違うから。そして、、、、、、
配偶者がいる神と婚約者がいる巫女の恋なんぞ許されるわけがないだろう?w
それでも二人は愛し合っていた。
神として生きる宵闇様と真宵家の巫女として生きてきた、巫女という役目を誇りに思っていた母。種族が違っても。生きる年月、生きている場所、それらがすべて違っても彼らは愛し合っていたから。そして、陽凪様もそれを分かっていたんだ。でも。神同士の婚姻なんぞ簡単に破綻なんて出来なかった。いや、陽凪様は、宵闇様を愛していたんだ。彼を愛して、愛し続け、一生をかけて、添い遂げ、彼と共に。この世界を、この都を護るつもりだったのに。
宵闇様と真宵家最初の巫女。神殺しの巫女。真宵家の汚点。と呼ばれた僕の母。
真宵 彩葉に殺されたんだ。
そうして、禁忌の恋に落ち、陽凪様を殺めた二人。こうして、この都。宵陽京には、日が登らなくなったそうな。
そして、その巫女の子供である僕は、この遊郭にて、罪を償うためにずっと。500年間楼主として。花街の頭領として生きてるんだ。
少し、喋りすぎたね。
次は、僕について、もっと詳しく教えてあげるよ。
それじゃ、ゆっくりお休み。
また明日ね。