テラーノベル
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夜中の2時。
部屋の明かりは全部消して、僕は桃ちゃんを膝の上に抱えてる。
桃ちゃんは僕の首にぎゅーっとしがみついて、小さな声で泣いてる。
「うぅ……こわいよぉ……」
「…..ここにいるよ。僕はここにいるからね」
僕は桃ちゃんの背中をゆっくり撫でて、耳元で囁く。
桃ちゃんの体は熱くて、震えてて、僕の胸に顔を埋めて離れない。
「もう…..おとなになれない…..おりぇ、おとなになりたくないよぉ……」
「いいよ。ずっと赤ちゃんのままでいて」
僕は桃ちゃんの髪をといて、額にキスを落とす。
「僕が全部やってあげるから。ごはんも、お風呂も、着替えも、ぜんぶ」
桃ちゃんは涙でぐちゃぐちゃの顔で僕を見上げる
「ほんと….?おりぇ、ずっと赤ちゃんでもいいの…?」
「うん。僕の赤ちゃんで、永遠にいて」
僕はミルクを温めて、哺乳瓶に注ぐ。
それを渡すと僕の膝の上でもたれながらちゅぱちゅぱ吸い始める。
甘い音が部屋に響く。
「ん……おいし……」
「ゆっくり飲んでいいよ。僕はずっとここにいるから」
桃ちゃんは飲み終えると、すぐに僕の胸に顔を押しつける
「もっとだっこして…..」
僕は桃ちゃんをぎゅっと抱きしめて、ゆらゆら
揺らしながら子守唄を歌う。
桃ちゃんはすぐに目を閉じて安心したように眠り始める。
でも、僕は寝かせない。 まだ足りないから。
「桃ちゃん….起きて。僕と一緒にいて」
僕は桃ちゃんの頬をつんつんして起こす。
桃ちゃんは眠そうな目で僕を見上げる
「…..んぅ、ねむいよぉ…..」
「ダメだよ。僕が寂しいときは起きてなきゃ」
桃ちゃんは泣きそうな顔で僕にしがみつく
「ごめんなさい….おりぇ、わるいこだった..」
「いい子だよ。桃ちゃんは僕の大事な大事な赤ちゃんだから」
「あのね、さっきミルクたくさん飲んだからおしっこしちゃった」
「じゃあここに寝そべってね」
僕は桃ちゃんのおむつを替えてあげる。
もう大人なのに桃ちゃんは1人でトイレができなくなった
僕はそれが嬉しくてたまらない。
「今日はずっと一緒にお布団の中にいようね」
「うん…おりぇ、水とずっと一緒がいい..」
「外には出ない。誰にも会わない。僕と桃ちゃん、二人だけでいいよね?」
「うん…..だれもいらない…..水だけでいい」
僕はカーテンを完全に閉めて部屋の鍵を三重にかける。
スマホも全部壊した。
もう誰にも邪魔されない。
桃ちゃんは僕の腕の中で、小さく丸まった
「水……だいすき……」
「僕もだよ。桃ちゃんが世界で一番大好き」
僕は桃ちゃんの額にキスをして、ずっと、ずっと、このままでいようと誓う。
桃ちゃんはもう、永遠に僕の赤ちゃん。
僕は永遠に桃ちゃんのママ。
もう、誰も、何も、いらない。
僕たちは この暗い部屋の中で時間を止めて永遠に赤ちゃん言葉で愛を囁き続ける。
「ねむねむ…….?」
「ううん。水と一緒なら、ずっと起きてる」
「えらいね、桃ちゃん」
「水…..もっとぎゅーして…….」
「うん。離さないよ。永遠に離さないからね」
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