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実炭

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実炭

1 - 不安も全部、俺で掻き消して

♥

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2025年09月04日

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実炭

攻め 実弥

受け 炭治郎





「おい、竈門炭治郎」

「?はい、どうしましたか?」

ちょっとこい、とこちらに手招きをする実弥さん。

傍に行くと、さらり、と頭を撫でられた。

「?どうしたんです?」

「いや、弟達を思い出してな」

そう言って、薄く笑う。

「…、ふ、いっぱい撫でてください」

「…おう」

ありがとな、炭治郎、と、2人の時にしか呼ばれない名前で呼ばれる。

不安そうな、恐怖のような、悲しいような匂いがして、あぁ、実弥さんは今弟さん 達を思い出して悲しんでいるんだ、と、思った。

「実弥さん、悲しいんですか?」

「あ?…テメェの鼻はよくきくんだったな」

参った、というような顔をする。

「悲しい時も、どんな時も、俺に会いにきてください。俺は、ずっと傍にいますから」

「…おー」

ぎゅ、と抱きつくと、お萩の香りが漂ってきて、安心する。実弥さんは、俺の匂いで、安心するのかな。

「炭治郎」

「はい?」

「…俺の事、置いて、いくんじゃねぇぞ」

もちろんです、俺が実弥さんの事、置いていくわけ、ないじゃないですか。そう、言いたいのに、口が、動かない。

「…分かり、ました」

「…それでいい」

2人で月を見上げる。あと何回、2人で月をみれんだろうな、と、静かな問いかけには、答えない。

「実弥さん、」

「あ?」

こちらを見る顔が、妙に切なくて、哀しそうで、辛そうで。一生一緒にいて、なんて、言えなくて。いつの日か、俺達はバラバラになってしまうのだろう、という確信すら、この顔に飲み込まれていって。

「好きです」

そう、言うしか、なくて。

「…俺もだ」

2人、月の下で口吸いを交わす。

不安を、隠すように。





「さね、み、さん、ッ」

「…ッ、炭治郎…ッ」

「、あ、あ…ッ♡」

卑猥な音が、部屋に反芻〈はんすう〉する。

何回も何回も口吸いを交わして、求めあって。

「あ、ぁんッ!あ、あ゛ッ!?♡」

「は…ッ、炭治郎、炭治郎ッ」

気持ちいい、そんな言葉しか、頭には浮かんでこない。理性がとろとろに溶かされて、快楽しか拾わなくて。名前だけを、そこにいるか確認するように、沢山呼ぶ。

「あ、ぁんッ、♡しゃねみ、しゃんッ♡」

「ぁ?ッ、!」

「あ、しゅ、き、好きれす、♡ッあ!」

達したい、今すぐに。

なのに、ギリギリで止められて、もどかしい。

「あ、♡いきたい、よぉ!♡」

「は…ッ、もう、少し、な…ッ」

「やぁ!♡」

パチュパチュ、と、音がダイレクトに聞こえてきて、耳も犯されている気分で。

「は…ッ、い、くぅ…♡」

「…ッ、イけ、(耳元)」

「ぁ~~~~~~ッ♡♡♡♡♡」

プシャッ、プシッ

「ッ、出す…ッ」

ビュ、ビュクビュクッ

「あぁ、あ、!ぁ~~~~~!♡」

「ッ、は―、は、」

ガクガクと震える身体。しなる背中。

気持ちよすぎて、意識がとぶ。

「ッ、炭治郎、好きだ…愛してる」

「ぁ…ぁ、♡」

まどろむ意識の中、実弥さんの愛を囁〈ささや〉く声が、耳を支配していった。






「実弥さん!」

「あ?…んだよ、」

実弥さんは次の日には元に戻る。何も感じていなかったかのように、昨日の消えそうな雰囲気は何処かに消えていく。びっくりするほど。

「今度、お萩持っていきますね!」

「…おー、分かった」

嬉しそうな匂いがする。良かった、昔は殴られていたからなぁ。

2人で、太陽の下を歩く。2人の背中には、昨日の不安な雰囲気はない。あるのは、幸せな空気だけだ。

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