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「……進路のこと、そろそろ考えなきゃね」

ドアの向こうから聞こえる、母の抑えた声。

怒っているわけじゃない。むしろ、私を傷つけないように選ばれたその「配慮」が、余計に私の喉を締め付ける。

「進路」

その言葉を聞くたび、足元に深い穴が開くような感覚になる。

かつての「Amia」なら、迷わず偏差値の高い高校を選んで、周囲が喜ぶ答えを出していただろう。

でも、今の私には、数ヶ月先の自分さえ想像できない。

明日を生き延びるだけで精一杯なのに、数年後の未来なんて。

というか、私に何かを考える権利なんてあるんだろうか?

未来を想像すること自体が、今の私には身の丈に合っていないんじゃないか?

「……通信制とか、フリースクールとか、いろいろあるみたいだよ」

母が置いていったパンフレット。

そこには、明るい笑顔の生徒たちが並んでいる。

「自分らしく」「新しい一歩を」

そんなキラキラした言葉が、今の私には「敗者復活戦」の招待状みたいに見えて、ひどく惨めだった。

普通のレールに戻れないなら、私はもう、価値のない人間なのかな。

勉強が止まった私の時間は、このまま腐っていくのかな。

テラーの画面を開く。

そこには、私の「進路」なんて関係なく、私の言葉を待ってくれている人がいる。

私は、パンフレットを閉じて、スマホを手に取った。

大人たちが決めた「出口」を探す前に、私は私だけの「生きる理由」を書き留めなきゃいけない。

これは、大人たちからしたら、現実逃避……って、言うのかな。

でも、これは私にとって、生きるための唯一の手段なんだよ。

Amiaという仮面が外れたとき

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