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#クイズノック
あお
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sgi×trsk
リク作品
sgi視点
『おはよ、鶴崎』
朝。
隣で眠る君に声をかける。
鶴「おはよ〜、須貝さん」
まだ少し眠そうな声で君 がゆっくりと起き上がる。
その髪の毛が、ぴょんと跳ねていた。
『……鶴崎』
鶴「ん?」
『髪、跳ねてるぞ』
鶴崎が慌てて自分の髪を触る。
鶴「え、ほんとに?」
『ほんとだって、鏡見てみろよ』
どたどたと音を立てながら鶴崎が洗面所に駆け込む。
すぐに、ほんとだぁ〜と叫び声が聞こえてくる。
寝癖が付いている。
ただの、寝癖。
なのに。
鶴崎の髪を手櫛で整えてやる。
鶴「へへっ」
鶴崎が笑った。
鶴「須貝さんの手、きもちい」
『そう?』
鶴「うん」
へにゃっと笑う。
『ほんと、かわぇぇなー、鶴は』
頭をわしわしとかき回すと、
鶴「ちょっとー、今直したのにまた崩れたじゃぁーん」
鶴崎が抗議してくる。
その様子すら、可愛くて。
これが、ハロー効果ってやつなのかもしれない。
一度その人に対して好意的な印象を持つと、他の部分まで良く見えてしまう。
鶴崎が笑えば可愛い。
眠そうでも可愛い。
髪が跳ねていても可愛い。
怒っても可愛い。
何をしても可愛い。
伊沢に話したら甘やかしすぎと言われたが。
鶴「……まぁ、いいけどさ。」
……ほら。
拗ねてる君も可愛い。
抱きしめたくなる気持ちを抑えて、
『朝ごはん、食べるか』
鶴「食べるー」
二人でキッチンへ向かう。
鶴崎は迷う事なく、塩と味の素の瓶を手に取った 。
そして。
ぺろ。
『……鶴崎?』
鶴「ん?」
ぺろ。
『お前、また塩舐めてるの?』
鶴「うん」
ものすごく幸せそうな顔をしている。
『舐めすぎじゃない?』
鶴「大丈夫、大丈夫」
… …まあ。
鶴崎が嬉しそうなら、いいか。
そう思ってしまうのも。
きっと、ハロー効果のせいだ。
たぶん。
……たぶん。
『ほら、塩はそこまでにして、ちゃんと朝ごはん食べろよ』
鶴「はーい」
素直に箸を持つ。
その姿を眺めながら、ふと思う。
こうして一緒に朝ごはんを食べること。
もう、すっかり日常になっている。
我が家に白い粉のストックが増えたのも。
朝起きたら鶴崎がいて。
「おはよ」と言って。
寝癖を直して。
一緒にご飯を食べることも。
最初から、こんな生活だったわけじゃない。
少しずつ。
何度も繰り返しているうちに。
俺の中で、これが「普通」になった。
人は最初に与えられた情報を基準にして、その後の判断をしてしまう。
アンカリング効果。
俺にとっての「朝」の基準は。
いつの間にか、鶴崎になっていた。
……だから。
たまに一人で起きる朝は、どうにも落ち着かない。
隣に誰もいないだけで。
いつもの朝じゃない気がする。
『……鶴崎』
鶴「なに?」
『服、裏表逆じゃない?』
鶴「…………え?」
鶴崎が自分の服を見る。
タグが、しっかり前に出ている。
鶴「あ」
『朝 だからって、ぼーっとしすぎだろ』
鶴「だって眠いんだもん」
『はいはい』
笑いながら、服を直してやる。
鶴「須貝さんがいてよかった」
『……なんで?』
鶴「寝癖も直してくれるし、服も教えてくれるし」
『それくらい普通だろ』
鶴「でも、須貝さんだからいいの」
一瞬。
言葉が出なかった。
……そういうとこ。
そんなことを言われたら。
この朝が。
もっと当たり前になってほしくなる。
『…そう、か』
鶴「うん」
また笑う。
やっぱり 可愛い。
ハロー効果なんて言葉じゃ、もう説明しきれないくらい。
俺の中では。
この笑顔が、朝の基準になっている。
だから 明日も。
いや、ずっと。
その隣にいたい。
鶴「須貝さん?」
「ご飯冷めちゃうよ?」
『あぁ、何でもない、食べようか。』
だから明日も。
いや。
きっと明日も。
『おはよ、鶴崎』
そう言って、隣で眠る君を起こすんだろう。
俺にとっての「朝」の基準は、
いつの間にか、君になっていた。
そしてたぶん。
俺にとっての「普通」も。
とっくに、君になってるんだろう。
上手く書けなかった
コメント
1件
「おはよ」から始まる朝の空気感が、もうたまらなかったです…!須貝さんの「ハロー効果」って言い訳が、実はちゃんと沼ってる証拠でニヤニヤしちゃいました。塩舐めのくだりも、服の裏表も、全部が「鶴崎だからいい」って基準になってるのがじわじわ来る…。ラストの「君になってる」って言葉、めちゃくちゃ沁みました。続きもずっとこの2人の日常が見たいです!