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腐女子☆
10
優しい甘さのコンクリート
313
#カンヒュ
腐女子☆
224
「私に身をゆだねてくださいね」
少年の襟元を緩め、指を白く浮き出た華奢な肩に這わせてゆく。同時に自分の長く唾液の絡みついた舌で、己の唇をぬるりと甘く舐めあげて舌なめずりをする。鼻の奥がツンとするようなそんな高揚で埋め尽くされていた。
「は…ぁ」
少年は徐々にとけていき、甘くかすれた吐息を耳元で震わせた。己のそれもシミを作るほどで、腰がかくりと揺れる。
「誠さん、もっと」
蜜を煮詰めた言葉に理性がほだされてゆき、ついに手をさらに下に這わせようと伸ばした。
「おいおい」
肩をつかまれた、何かに。声は本能的に畏怖をするような低さに誠はびくりと肩が跳ねた。
ゆらりと、なにかの影が誠の上に覆いかぶさっている。
振り返ることができない、体が固まってまったく動こうとしてくれないのだ。冷や汗がソファの座面にぽたりと落ちた、のんきに。
どこから入ったのか、邪魔をされたくないからこそあらゆる入口を閉めたというのに。少年は洗脳されたままなので未だに蕩けた顔をしている、ここまでくるともはや滑稽に思えるほどだ。
ちらりと横目に左右を確認する、赤黒い何房かの長髪が真上から垂れていることが分かる。自分は少年に覆いかぶさったまま、その麗しい顔の横に手をついている最中だ。
「その飴玉を知っているな」
ようやく手が離れる、それでわずかに安堵したが、飴玉の単語で心臓に杭を打たれたような感覚に陥る。
「ど、どちらさまでしょうか」
ようやく体を起こしてぎこちなく振り返る。
息を呑んだ、そこにいたのは一目見て分かる、人間ではない。
赤に染まった鮮血のよう切れ長の眼を持ち、肌は死人となに一つ変わらぬ色。赤黒い長く、広い髪を垂らす。大きな体はおよそ二メートル以上はあると思うほどだ。深紅の異国風の外套を身にまとう女がいた。
「その飴玉の持ち主さ」
女はにやりと口角を上げて。
「おじさん、かわいいね。私のものにならないか?」
誠は一瞬で熱が萎えて冷めていった。
コメント
1件
あっ…これ、やばいやつだ。 甘く蕩けるような空気から一瞬で凍りつく展開、めちゃくちゃ好みです。鎖骨に這う指とか、濡れた吐息とか、あの官能的な描写が鮮烈すぎて…そこに割って入る“人間じゃない”存在。飴玉ってワードで心臓をぐっと掴まれる感覚、ゾクゾクしました。続き、すごく気になります…!🥀