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腐女子☆
10
優しい甘さのコンクリート
313
#カンヒュ
腐女子☆
224
「ほほう、これほどまでに欲望に満ちた人間がいるなんてね」
なんだこいつは、本当に何なんだこいつ。
「私はヘクセ。欲望ある人間を求め簡単に言えば、君をハメた。その証拠に君のまあ、あれはなくなっているよ」
その言葉に反射的に自分の真下を見下ろす。
ない。
つるつる、男として誇りを持っていた愛するものがこの世からおさらば。いや、最初からそんなものなどなかったかのように何もない。股の間に手を当ててまさぐるが、結果は変わらない。
「ひ、ひぃぃ!!な、ない!?」
誠は大きく取り乱していた、少年に覆いかぶさったまま悶えている姿は面白いに尽きた。
「さ、最低だ!私の相棒を何だと思ってるんだ!おい、どういうことなんだ!」
ひとまず、呼吸を整えることに。ただ冷静な何かこみあげてくる、どす黒いものが腹の奥で唸っていた。
ハメた、つまり飴玉の箱が落ちていたのも全部この得体の知れない女によって仕組まれたということだ。この純情な思いも、純粋な欲望もこの女の掌の上で遊ばされていた。
なんたる屈辱、挙句には中途半端に止められたこの胸の内のもどかしさ。
一体この女はどうしてくれるのだろうか。責任を取ってくれるのか、腹が立つ。
少年から退くと、拳をきつく握って震わせていた、白くなるほど唇をかんでいる。怒り、羞恥、それだけでは説明できない数多の感情が押し寄せる。
なお、少年はまだ期待に満ちた顔をしており、洗脳が解けていないようだ。
そんな沈黙のを切り裂くように、乾いた喉から絞り出すようにしてようやく声が出た。
「つまり、あなた。最初から私をこんな目にあわせる目的で、私のことをまるで玩具みたいに…!」
誠はあたかも自分が被害者の様にふるまっているが、実際問題勝手に罠へとのこのこと入っていき、疑わずに自ら引っ掛かりに行っただけである。この男はやはりことごとく知能が足りない。
「まあまあ落ち着きなよ。別に君をハメたのにもれっきとした理由があるし、君だって勝手に使ったのが悪い。」
嘲るようでいてどこかいつくしむ声色。ヘクセはそのまま長い黒く変色した指先で誠の顎を抵抗を許さずに持ち上げる。
眼は血の海のようで、抗いがたい魅力に誠は惹かれてしまう自分を知った。
「もしも、私のいうこと聞いてくれたら君のも元通りだし、欲望も叶えてあげよう」
コメント
2件
第5話、読みました〜! いやもう、冒頭から衝撃的すぎて声出ました(笑) 誠くんが自分の股間をまさぐって「ない!」って叫ぶシーン、あの絶望感が生々しくて笑いながらも可哀想になっちゃいました。 それにしてもヘクセ、めちゃくちゃ狡猾ですね…欲望を見透かしたような態度と「いうこと聞いてくれたら元通り」っていう駆け引きがゾクゾクします。 洗脳が解けてない少年の描写も、なんとも言えない気持ち悪さと面白さがあって続きが気になります!