小さなカフェの大きな奇跡

東京都心の片隅に、古びた小さなカフェ「カフェ・卑怯堂」がありました。店前には綺麗な5色のジニアが飾れていてとても綺麗に咲き誇っています。オーナーのぼんじゅうるさんは、40代半ばの優しい男性で、毎日朝早くからカフェを開けては、常連客との会話を楽しんでいました。

ある日、カフェに新しい客が訪れました。彼の名前はドズル。大学を卒業したばかりで、就職活動に疲れ果てていた彼は、ふと立ち寄ったこのカフェの温かい雰囲気に魅了されました。

ドズさんは毎日カフェに通うようになり、ぼんさんと話すうちに、少しずつ心の疲れが癒されていきました。ぼんさんは自分の若い頃の経験や、夢を追いかけることの大切さを語り、ドズさんに勇気を与えました。

ある日、ドズさんは「ぼく、今度の面接がうまくいくか不安です」と打ち明けました。するとぼんさんは、「君の努力は必ず報われるよ。自信を持って挑んでみて」と優しく励ましました。ドズさんはその言葉に背中を押され、面接に臨みました。

数日後、ドズさんがカフェに戻ると、嬉しそうな顔をしていました。「ぼんさん、内定もらったんです！」と報告します。ぼんさんは笑顔で祝福し、二人でカフェの特製ケーキを分け合いました。

ドズさんは新しい仕事を始め、充実した日々を送るようになりましたが、カフェ・卑怯堂には毎週訪れるようにしていました。ぼんさんとの会話は、彼の心の支えとなっていたからです。

時が経つにつれ、ドズさんは仕事で忙しくなり、カフェに行く頻度は減ってしまいました。しかし、ある日、彼は急に思い立ち、久しぶりにカフェを訪れました。すると、カフェは閉店の準備をしているところでした。

ぼんさんは「ドズさん、良かった。君に会いたかったんだ」と言いながら、嬉しそうに迎えてくれました。実は、彼はカフェを閉店することに決めたのです。理由は、体調が優れず、これ以上営業を続けられないと判断したからでした。

ドズさんは驚きましたが、同時にぼんさんがこれまで多くの人に愛されてきたことを知り、感謝の気持ちが湧いてきました。「ぼんさん、僕もここでたくさんの勇気をもらいました。本当にありがとう」と伝えました。

ぼんさんは微笑みながら、「ドズさんが自分の道を歩んでいく姿を見られたことが、俺の幸せだったよ」と言いました。そして、二人はその日、最後のコーヒーを飲みながら、思い出話に花を咲かせました。

カフェ・卑怯堂は閉店しましたが、ぼんさんとドズさんの心の中には、互いに支え合った思い出がいつまでも残るのでした。

ジニアという花の花言葉は『絆』なんですよ！！こういうところに小ネタ入れるの大好き！

見て下さりありがとうございます😭

コメントといいねをしてくれたら泣いて喜びます