……………………………………………………………特殊広域緊急機動部隊(ULTIMATE)主要登場人物
2代目総監 長内貴也(39)
支援機動班班長 真島俊(31)…主人公
支援機動班副班長 赤木龍一(20)
支援機動班班員 沖琉太(28)
支援機動班班員 片倉旬(33)
支援機動班班員 工藤哲也(32)
支援機動班班員 松永優大(22)
支援機動班班員 越前龍馬(22)
支援機動班班員 菊池謙介(24)
支援機動班班員 室口翔平(29)
組織図(ULTIMATE)総員269人
総監→総監補佐→中央指令部→支援機動班→第1〜5実動部隊 ……………………………………………………………「真島、何があった?そんな顔して」
工藤は真っ青になっていた真島を見て声をかけた。
「た、大変だ」
「どうした?」工藤が話していると前からゾンビ達が流れ出てくるように出てきた。
「前方注意、射撃開始」長内の指示で前にいた隊員達は発砲を開始した。
「支援機動班は真島の保護、第1から第3実動部隊は島民への避難指示を出せ。中央指令部は海上警衛隊に連絡だ」長内からの指示を受けULTIMATE隊員らは散らばって行った。
「皆さん、焦らず避難を行ってください」隊員からの指示を受け島民達は悲鳴をあげながらも指示通りに避難を行った。
「か、母さん早く逃げないと」1人の青年は避難行動中に転けた母を見てすぐに駆け寄った。どうやら足を挫いたみたいだ。
「早く逃げなさい。私は後から合流するから」
「でも…」
「早く」親子が会話をしていたその時後ろの方で隊員達の悲鳴が響き渡った。どうやら弾切れになり、武器が無くなったようだ。
「早く逃げろー」室口は、声をかけながら走り続けた。
「早く逃げて」
「俺、母さんをほって逃げるとかできねーよ」
「早く逃げるんだ」室口はその少年を持ち上げるとそのまま走り出した。
「離せって」少年は室口の腕の中で何度も暴れた。その時少年の目にゾンビに噛まれた母の姿があった。
「母さんー」少年は号泣しながら叫んだ。
「悪いな、少年。お前は生きて生きて母親の分まで生きるんだ」室口は走りながら呟いた。その頃真島は工藤らに保護されながら見てきた光景を話した。
「沖、恐らくあいつはもう終わりだろう。一応今から救出に向かうが期待はするな」そう言うと片倉は立ち上がった。
「お、俺はあいつを見放した。俺のせいだ、俺のせいで」
「真島、お前は何も悪くない。とにかく本土に帰っておけ。」そう言うと工藤は片倉と共に本部事務所に入っていった。ゾンビ達が溢れ出てくる中工藤は真島に避難指示を出しそのまま事務所に入っていった。事務所の中に入るとゾンビ達で溢れていた。
「工藤、ここは危険だ。撤退するぞ」
「俺はあいつを探してきます。生きてると信じてるんで」
「この状況で言えるか?そんな事」
「死んだ証拠無いでしょ?俺はあいつが生きてると信じてるんで」そう言うと工藤は護身用のナイフでゾンビ達を切りつけながら進んで行った。
「沖、おい沖どこにいる?返事しろ」工藤は何とかゾンビ達がいないフロアに到着した。しばらく歩いてると倒れ込む沖を見つけた。
「沖、しっかりしろ」工藤はすぐに沖の体を揺らした。その時顔をあげた沖を見て工藤はその場から動け無くなった。今見ている光景は現実なのか?隊員候補生の時から寝食共にしてきた仲間がゾンビ化していた。
「まじかよ」工藤は持っていたナイフを構えた。だが殺す事などできなかった。
「あ、あー」工藤はただ口を開けながら沖を見続けた。
「何してるんだ」弾を補給し終えた片倉が銃を構えながらやってきた。片倉は沖に銃口を向けた。
「やめてください、俺の大切な仲間なんです」工藤は泣きながら片倉を止めた。
「離せ、こいつはもう人間としては死んでいる。お前が見てきた沖琉太は死んでるんだ」「嘘だ、嘘だそんなの嘘だ」
「目を覚ませ」そう言うと片倉は工藤に力強くビンタを入れた。
「そんな、、、、、」工藤は泣きながらその場に倒れ込んだ。そして後方から銃声が鳴り響いた。
「工藤、行くぞ」
「しっかりしろ沖、おい」工藤は現実を受け止めれずその場に倒れていた沖に近づいた。
「おい何してるんだ」片倉は工藤の胸ぐらを掴んだ。
「奴はもう死んだ。しっかりしろ。俺達は国を守ってるんだろ?国を守るやつがこんなんでどうする?しっかりしろ」
「俺の大切な仲間なんです」
「もうその仲間は死んだ」片倉は強引に工藤を引きずりながら下の階に向かった。
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