TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

『マリーの思い出』

一覧ページ

「『マリーの思い出』」のメインビジュアル

『マリーの思い出』

1 - マリーの思い出パート1

♥

26

2022年02月10日

シェアするシェアする
報告する

人間とは、なんて愚かな生き物なのでしょう。



平然と嘘を吐き散らかし、仲間である者を責め、信じた者を裏切るなんて__


「本当に、反吐が出るわ…。」


美しい花が、輝くように咲き、木々達は木の葉をざわつかせる___

その美しい庭には、この狂ったようなゲームのハンター、マリーが、

椅子に腰を下ろし座っている。

茶菓子を手に取り、上品に頂くその姿はまさに『女王』だった。

小鳥達の、まるで歌っているかのような綺麗な囀りを聞きながら

___女王は目を閉じた___


「あれは、どのくらい前の事だったのかしらねぇ….」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


あの日も、今日と同じくらい周りは穏やかで、美しい太陽が空にあった。


「お母様ー!」


豪華な服を着た小さい男の子がマリーの方へ急いで走ってくる。

その男の子はマリーに抱きつき、つぶらな瞳をマリーの方へと向ける。


「お母様!聞いてくださいお母様!」


男の子は嬉しそうに言いだす。


「どうしたの、私の愛しい小さな王子様?」


と、マリーは微笑みながら答えた。


______


「さっきお母様の大好きな『薔薇の花』を見つけました!!」


と自信に満ち溢れた笑顔でマリーに話した。


「あら!そうなのね!それは嬉しいわ!」


マリーは自分の我が子に向かって少しお辞儀をし、

私の大切な大切な小さな王子様、とその男の子のおでこにキスをし、言った。


ああ、毎日がこんな幸せだったらよかったのに…..

毎日毎日笑顔で笑いあって、毎日毎日我が子に愛を注ぎ育てれたら、

本当に、良かったのに、それだけでも、幸せだったのに___


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


『あの幸せだった日』を思い出していたマリーの瞳は見る見るうちに

曇っていき、マリーの頬に冷たい何かが何回も滑り落ちた。



パート1『マリーの思い出』




___終わり___

この作品はいかがでしたか?

26

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚