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「…は?」
戦争が終わり、戦地から撤収している時崩れかけの家に取り残された赤子を見つけた。
母親と見られる人の姿は無く、この戦争に紛れて捨てられたのだろう。
そんな事にも気づかず呑気に眠っている赤子を見ていると可愛くて無意識に近づいていた。
このまま放置すれば赤子は死んでしまう
なら保護して孤児院に預けるべきだろう。
そう思った俺はすよすよと眠る赤子を持ち上げ、基地まで歩いた。
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「子供を拾った?」
「しかも赤ちゃん!!?」
基地に帰ってまずしんぺい神の所に持っていけば驚きながらも検査をしてくれる事になり、そのまま預けてグルッペンへ報告に行けばその場にはグルッペン以外もおり少し面倒な事になってしまった。
「しかしトン氏よ、拾ったからには責任を持って育てないといけないんだゾ、?」
「いや、孤児院に預けようかなって…」
「そういう事なら孤児院に連絡してみるめう〜」
「孤児院に連絡がつくまではこっちで預からないといけないんだよね?なら色々買いに行ってくるよ」
「おー2人とも助かるわありがとう」
この時ばかりは2人に頭が上がらなかった。今度何か奢ろうか、と考えながら赤子の様子をみるべくもう一度しんぺい神の所へ向かう。
「ぺ神〜どうやった?」
「一通り検査した結果、栄養失調って事が分かったからいっぱいミルク飲ませてあげてね〜」
「分かった、助かったわありがとうな」
「いえいえ〜」
ベビーベッドでニコニコとしている赤子を見つめて可愛いな、と思いながら頭を撫でる。
「名前は決めたの?」
「……ゾム、とかどうや?」
「うん、いいんじゃない?」
赤子改め、ゾムと命名された。
少しの間だけやけどよろしくな、と撫でたことでにぱにぱしていたゾムに向けてそう言う。
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おまけ1
(数日後)
「あうーうーぅあ!」
「はえ〜かわいっ」
「あーう、ういー」
「そかそか〜」
「うーう、あ!」
「んー?抱っこか?」
「あぅーぅ!」
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おまけ2
「トントーン、孤児院から連絡あったで」
「おーなんて?」
「……引き取りはもう無理やってさ」
「あー、まあそうですよねぇ〜」
「て事で総統命令でトントンがお世話しながらうちで育てることになっためう〜!」
「総統命令て…絶対グルッペンがゾム可愛がりたいだけやろ……」
「まあまあトントン的にもよかったんやない?」
「そうやけども…」
「そういう事らしいからよろしくな、ゾム」
「ぁーう?」
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終わり
幼児化かわいい…(脳タヒ)
コメント
9件
この作品、続きありますか?
絶対ニヤニヤしながら書いたやろ...(何を根拠に?)