テラーノベル
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額を押し当てたまま、ナチの体温を感じていた。心の奥ではまだ、安心したような錯覚を覚えていた──馬鹿な俺だ。
次の瞬間、ナチの腕が強く伸び、俺の肩を掴んだ。
卍 「離せ、このバカ野郎!」
その力に、体が弾かれる。
背中から床に倒れ、痛みと衝撃で頭が真っ白になった。
卍 「俺は……お前なんか……大っ嫌いなんだよ!!」
怒鳴る声が、耳の奥で振動する。
鼻からかすかに、血の匂いが混ざった。
ナチは自分で血反吐を吐いたらしい。
喉を押さえながらも、目だけは狂気じみて光っていた。
☭ 「な、なに……っ……!」
身体の上に押さえつけられ、ナチの視線が突き刺さる。
恐怖で、足も手も動かない。
なのに、心の奥ではまだ、ナチを求めている自分がいる。
卍 「なんでお前は……こんなに俺にしつこいんだ……!」
血まみれの口元で吐き捨てられる言葉は、
嫌悪と憎悪と、そして恐怖に満ちていた。
☭ 「……や、やめ……ナチ……お願い……」
その声が掠れ、震え、かすかな命乞いのようになる。
ナチは笑わず、ただ怒りに支配された目で俺を見下ろす。
卍 「……嫌いなんだよ、ソ連……大っ嫌い……!」
振動する胸の力で、俺の体をさらに押しつける。
痛みで涙が滲む。
でも、止まらない。心が離れない。
☭ 「……それでも……俺は……」
必死にナチの胸にしがみつく。
嫌われても、叩かれても、壊されても、
まだ離れたくない自分がいた。
ナチの手が俺の腕を掴み、力任せに引き剥がす。
卍 「……いい加減、目を覚ませ、クソ……!」
痛みと恐怖で、心がビリビリと裂ける。
なのに──血まみれで怒鳴るナチの目を見て、
俺はまだその視線を追ってしまう。
☭ 「……俺は……ナチが嫌いでも……離れたくない……」
心の奥底で叫ぶその言葉に、ナチは一瞬、僅かに顔を歪めたように見えた。
その隙をついて、俺はナチの腕に再び縋りつく。
胸の奥で、壊れても止められない感情が燃え上がる。
だけど、ナチは背中のナイフを抜き俺に背を向けて逃げるように歩き始めた。
雑です、ごめんなさい!
全然、投稿してなくてすいません( ´⚰︎`°。)
ではまた!
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