視点ないこ
桃川ないこは産まれながらにして天才であった。
…らしい。
そこは四番街、愛と欲望が渦巻く街。
良く言えば花の園、悪く言えば男の欲望発散地帯。
俺はそんな街に産まれた…のかな?
まあいいや。親も分からない。名も分からない。出生も年齢も分からない。
幸か不幸かまあまあ男受けの良い顔立ちだったから、物好き相手に身体を売る事は出来たんだろうけど、それ以上に女の子にモテた。たまに風俗の姉ちゃん達が俺の身体目当てでお金を払って寄って来たから、それを生活資金にしてた。
つまり職も無い。
‘‘何も無い子’’それが俺だった。…あ?気付いた??俺の名前の由来。
何も、‘‘ないこ’’ひっどい名前だよねぇホント。名付け親が‘’兄様‘’じゃなきゃ許せ無かったなぁ。
‘‘兄様’’は俺の生きる希望だった。桃川唯一の良心。
…俺を救ってくれた人。
嗚呼、どんな顔なんだろう。
※ここから過去回想入りますが🍣さんが中々のクズです💦
例・女の子に対して面倒臭い発言
愛の無いセックス(直接的な描写はありません)
苦手な方はお引き取り願います!💦
いつも通り女を抱いて金を取る。最近は気持ち良くも何とも無い。そこに愛何て物は無いし、あったとしても俺には微塵も理解出来ない。柔らかい身体も、包み込まれる様な香りも、甘い声も、俺の欲情には全くつながらなかった。
行為後、適当に下だけ履いてタバコを蒸かしていた時の事だ。
女「ねぇ?私達そろそろ付き合わない??」
…またか
何回目かの誘いにうんざりしながらも、顧客が離れるのは困る。と思いタバコの火を消し、ベッドへ戻る。
ないこ「えー?、俺名前も無いし、将来性もクソも無い男だよ??いくら君が素敵な女性だからって、俺も身の程はわきまえてるつもり。」
縁に座って、ケラケラと笑いながらやんわりと断る。
女「私はここの人気No.1よ??貴女くらい簡単に養えるわ!」
頼んでも無い事をベラベラベラベラと…面倒臭い。
こう言う時はロマンチックを演出するべきだ。心の内を表に出さない様にしつつとどめだと言わんばかりにグッ!と距離を詰める。
そして少しの間瞳を除き込む。
女「ぇ、…??/////」
照れ始めて相手が目を反らした所で目を細め…
ないこ「可愛いね。」
好意を囁く。
聞く限り顔は整っているらしい。
……俺には分からないけど
ないこ「…好きだよ。君の事が好きだ。、でも…だからこそ幸せに、なって欲しいんだ」
伏し目がちに哀愁漂わす様にぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
ないこ「だから…これで最後にしよう?俺なんかにお金払って…いくら俺が生活に困ってるからって、これじゃまるで客と商売人だ、。現に君以外の子との関わりもある…俺は、最低最悪のクズなんだ…。」
チラ…と相手の顔色を伺う。
…やっぱわかんないな、、、はは、、。
女「貴女…これで終わりなんて嫌よ…!!客でも良い!!これからも貴女と一緒に居たい!!お金も今までの倍払うわ!だから…!!」
ピシャッ!!
??「はぁいそこまでー、女泣かせはお前かぁ??」
ないこ「…は?」
コメント
3件
やばい神ッ✨✨✨ 何も無い子はめっちゃアツイなぁぁ、✨もう、、大好きです💕
投稿ありがとうございます!!最後が青くんならもう、、、最っ高です✨️❤ これからもがんばってください!!
えっ、最後の誰ですか!?話し方的にメンバーなら青黒のどっちかって感じするけどメンバーなのかも分からないんで黙っときます。 続きが気になりすぎて叫びそうですww