ピシャッ!
??「女泣かせはお前かぁ?」
ないこ「…は?」
誰??何しに来たの??
??「おおっとぉ!!これはこれは素敵なお嬢さん♥️今夜暇ぁ~?っていうかもう今夜かぁ~♥️♥️♥️」
俺の事そっちのけで俺が抱いた後の女に近づいて口説いている。…相手にされてないけど。
…ほんとに何しに来たんだ、??
桃李「っといけねえ。自己紹介が遅れたなぁ!俺の名前は‘‘桃川桃李’’(ももがわとおり)!由緒正しき桃川の時期当主にして!!この四番街の管理人!!……に、昨日から成った。」
スラッとした長身に清潔感のある赤茶の短髪。服装は和洋どちらとも言い難いオレンジと茶色を基調とした感じだ。雰囲気から察するに相当な色男だろう。
モテないっぽいけど。
ないこ「…はぁ。…え、で??」
桃川桃李
好きな○○・うまいもの、女の子♥️
嫌いな○○・まずいもの、金、クズ
座右の銘・「男は女に尽くすべし」
正真正銘桃川家の長男であり、運動能力が抜群である。…が、勉学面は絶望的。心優しき青年で、レディファーストを怠らない極度の女好き。
後に四番街を救う人物。
桃李「お前さん、名前は??」
ないこ「…無いけど。」
桃李「職は?」
ないこ「無い」
桃李「家は?」
ないこ「無い。」
桃李「っスゥー、、、家は???」
ないこ「だからないって!!!」
桃李と名乗る目の前の男は、遠慮も無しにドンドンと質問攻めをしてくる。状況からして察して欲しい物だが。
桃李「お前なんッにも無いなぁ~。」
こいつマジで…!!💢
ないこ「桃川のボンボンが俺に何の用!?取り込み中なのわかるよね??」
桃李「そりゃ確かに悪い事したな。ごめんなお嬢さん?一人で帰れるか??」
いやこの状況で帰るべきはお前だろ…!!
桃李「ばいばぁーい!!♥️気を付けて帰るんだよぉ~♥️!」
ナチュラルに女を帰らせているのに呆れつつ、ここへ来た本当の理由が気になる。
ないこ「…で、本当に何の用ですか。」
桃李「ああ、そうだった。」
この数秒で忘れるってどうなんだ…??
というごく普通な疑問を抱きつつ、桃李が咳払いをした為、何を告げられるのか大人しく聞く事にする。
桃李「いきなりだがぁ、お前は今日から俺の弟だ!!にいさまと呼べぇ!!」
ないこ「はぁ??、兄様ぁ???」
桃李「おっ、飲み込みが早ぁい。お兄ちゃん嬉しい!🎶」
いや、今のは聞き返しただけで…
桃李「何はともあれ、まず名前が要るよなぁ。」
な、まえ??俺に?…こいつは、本気で俺を家族にしようとしてるのか?
…かぞく、、。おれも、
ッハ!!何考えてんの俺!?馬鹿に当てられてこっちまで馬鹿に…!?
ないこ「いやいやいや!なんで俺が!?てかなるって言った覚え無いし!!」
桃李「まあまあ、んな怒んなよ。うーん…決めた!!‘‘ないこ’’!!お前は今日から‘‘ないこ’’だ!!!」
勝手に入って来て勝手に弟にされて勝手に名前を付けられた…
てかなんでないこ??なんか女の子っぽいし…
ないこ「どうしてないこなの?ていうか悪ふざけなら辞めなよ。桃川家の時期当主様が俺なんかに構って遊んでる時間なんか無いでしょ。」
やんわりと「関わるな」という事を伝える。
桃李「その当主様にその態度もまあまあ凄いけどな…。ないこってのはそぉだなぁ~、『何も無い子供』で『ないこ』だ!!」
クソみたいなネーミングセンスだなっ!!!多分だけどお前今ドヤ顔してるだろ!!!多分だけど!
などというツッコミはひとまず心の奥へしまいこんで、丁度良いからからかって見る事にした。コイツの立場なんてどうでもいい。例え無礼だと言われて首を跳ねられようが、俺の人生はそこまでだったと言う事だ。大体名無しの親無しを保護する様な街ならば、こんな事にはなってないだろう。
ないこ「へぇ~。じゃあ桃李はさ、俺のお願い聞いてくれんの?」
桃李「だから兄様って呼べって…まあ、弟だしな。出来る限りの事はするぜ?」
なんの疑いも無しに了承しやがった。
桃李「なんなんだ?言ってみろ」
無理難題を押し付けて、からかってやろう!!
人差し指で相手を指差し、目を細め、性格の悪い笑みで言ってやる。
ないこ「ーーーーーーー、ーーーー?笑」
桃李「そんな事で、良いのか?」
ないこ「っ゛?、はァ!?!?」
コメント
3件
うわぁ、絶対桃川さんいい人!!でも🍣くん前の話で当主って言ってたけど桃川さんは??えっ、なんか桃川さんの身に起きたんですか!?🍣くんはちゃんとした血縁の当主じゃなくて元当主に拾われた何も無い子供なんですか?お馬鹿な頭で考えても分からないんで続き楽しみにしてます!!!!
桃川さんいい人そう!!✨ 🐶さん何お願いしたんだろ、、✨ 続き楽しみにしてます!!✨