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『真相をお話しします』より
szk×rnk
「おーい」
「…ん、ん?」
「チョモ!いつまで寝てるの」
「え、凛子!?」
「なに、寝ぼけてるの?」
「いや…何でもない」
「早く準備して行くよ」
「行くってどこに…」
「ピクニックだよ!約束忘れたの?」
「ごめん…すぐ準備する」
「ピクニック日和だね!最高ー!」
繋いだ手を離して走り出す君。
小高い丘の上に登りぴょんぴょん飛び跳ねている。
「ほら、チョモもおいで!綺麗な花が咲いてる!」
あの頃よりも伸びた艶やかな髪
ワンピースからすらりと伸びる色白で長い手足
青い空によく映える。
彼女はおもむろに僕に背を向け、ゆっくりと歩き出した。
追いかけたいのに、追いかけるべきだと思ったのに足が動かない。
「鈴木ちゃん、…鈴木ちゃん!!」
「んぁ…あ、…おはようございます」
「すっごいうなされてたよ。大丈夫?」
ああ、やっぱり夢か。
待っててね、凛子
もうすぐそっちに行くから