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wki×mtk
愛ってなんだろう
貴方がいいならいいんだよ。
side mtk
「おかえり元貴」
「寝ててよかったのに」
「いいじゃん待たせてよ笑」
他の男の香りを纏って帰る俺を、
なんでコイツは笑顔で迎えられるのだろうか。
「若井、キス」
「いいよ。おいで」
触れるだけのソレは優しくて、とびきり甘い。
「眠い」
「うん。早く寝ようか」
肩を抱き寄せられてベッドへと誘なわれる。
「眠れそう?」
「…」
「そっか。俺はずっとここにいるからね」
「知ってる」
胸に顔を埋めると大好きで安心する匂いが鼻腔をくすぐる。
「おやすみ元貴」
「うん」
俺は本当に最低だ。
だけど、誰に何を言われようとも愛してる。
side wki
ここ1年くらいだろうか、
元貴が深夜にふらっと出かけることが増えた。
どこへ行っているのか、
誰かと会っているのか、
本人に聞くことはできなかった。
まあ誰しも自由になりたい時だってあるだろう。
数時間したら戻ってくるし、特に詮索はしなかった。
ただ、家を出る前と後で何となく雰囲気が違っていた。
腕の中ですやすや寝息をたてる元貴の髪を撫でる。
俺じゃどうにもならないことなんだろうな。
それならせめて、
元貴が安心して帰れる場所でありたい。
それだけで充分すぎるくらいに幸せだ。
試されている。
私はきっと
愛されてる。
わざと試すようなことをして愛を実感したいmtkと、何でもどんなことでも受け入れるつもりのwki。
少し歪んだ愛の形