jmside
それから僕はあの夜の言葉通り、できる限り仕事の数を減らしてグクのそばにいた
グクの存在を知らず、ただ僕の姿が減ったことに気づいた世間では、「キングの失踪」などと言って騒いでいる
今の僕にはそんな世間より、グクの方が大事だった
いつか一緒に仕事に連れていけるように、
僕がもし死んでも1人で生きていけるように、
グクが自分の身を守れるように、
色んな技や知識を教えた
🐣「グク上手!すごいなあ」
グクは才能の塊だった、僕の言うことを少しも漏らさず完璧にこなす
🐰「ヒョンにもっと追いつきたいっ」
この子は相変わらず可愛くて、教えてる間に襲いそうになることもしばしば、、、
でもグクは未成年だし、大人の雰囲気にはまだ慣れていないみたいだったから、
僕もあの夜以降、なかなか手を出せないでいた
頬へのぽっぽとぐうへの甘やかしだけで僕らの愛は十分に成り立っている
🐣「よしよし、可愛いから今日はよし、チュッ」
🐰「ヒョン♡」
僕の力のセーブが原因で、明らかにゾンビの被害件数が増え、ゆっくり荒れ果ててく世界の中で、
この家の、この2人の間だけは、甘い幸せが溢れていた
jmside
久しぶりに請け負った仕事の日のこと
少し手間取って遅くなってしまい、
薄暗い帰り道を足早に歩いていたら
急に後ろから声を掛けられた
🙎♀️「ジミン、さん?でしたっけ?こんばんは」
🐣「そうですが、、なにか?」
この界隈ではそれなりの有名人だった僕は、声をかけられるのは珍しいことではなかった
でも女性は初めてだ
さっと風貌を伺ったところどうやら僕と同じ職種のようで、懐には銃とナイフがちらついていて
反射で軽く構えの姿勢に入る
🙎♀️「ふふっやっと出逢えた
そんな怖い顔しないでいいのよ」
🐣「急いでいるので、、ここも危ないですし、要件があるなら早く、」
🙎♀️「釣れないわね、いいわ、短めに済ましてあげる、
あなた、私と組む気はない?別に悪い話じゃないと思うわ」
急になんだこの女は、、
余裕な口振りで少しずつ近づいてくる彼女から
距離をとるように後ずさる
🐣「誰だか知らないが、余計なお世話ですね、僕には僕のやり方があるので」
🙎♀️「そんな冷たいこと言わないで少しは考えてみてちょうだいよ、私はソヨン。聞いたことない?」
女への警戒心は切らさず、さっと記憶を探る
たしか凄腕の女がいると噂を耳にしたことがあったような、、名前までは覚えてないが、ソヨンだったか、、?
「あなたがこの界隈のキングだとしたら、私はクイーンってとこかしらね、」
🙎♀️「そんなふたりがペアを組んだら、お似合いだと思わない?」
暗い道路の真ん中で、薄ら笑みをうかべた彼女の目が、鈍い光を放ってこちらを見つめる
🐣「あいにく僕の右腕はすでに埋まっているので、失礼、」
相手にしてても無駄だと、踵を返して、彼女から離れようとした瞬間
🐣「なっ、、、、離せっ」
急に後ろから抱きつかれて引き止められる
女だから乱暴にもできず、ただじっと固まることしかできなかった
強い香水の匂いが鼻につく
🙎♀️「ふーん、あなたみたいな冷たい人に、もう大事な子がいるの?
どんな女かしら、、、
でも私の方があなたに合っているはずよ、いつでも連絡してきてちょうだい、ふふっ」
そう耳に囁いて、僕の手にフォンナンバーが書かれた紙を握らせて、彼女はふっと去っていった
グク以外の人に抱きしめられたことで、全身に嫌悪感が走る
叫びそうな衝動を押さえつけて、急いで家に帰った
ガチャッ🚪
扉を開けると、元気の無い顔をしたグクが、正面の壁にもたれかかって縮こまって座っていた
🐰「あっヒョン、、、、やっと帰ってきた、よかった、心配したよ、、」
立ち上がったグクがいつものようにそっと抱きついてくる
🐣「ごめんね、ちょっと遅くなっちゃった」
肩に顔を埋めたグクがこくこくと頷く
🐰「なんか、、いつもと違う香りがする、、ヒョン、、なんかあった?」
あぁ、僕はこの子だけには、いつまでたっても敵わないみたいだ
🐣「うん、、ちょっとね、、、
ごめん、グク、」
🐰「え、?」
あの女に抱きつかれた嫌悪感を消し去りたいがために、グクの手首を掴んで壁に押し付ける
🐰「ひょん、、?」
🐰「んんッ、、ンあっ」
グクの足と足の間に膝を入れ、逃げ場を塞ぐ
🐣「んっ、、レロ、、んっ、チュ、、、」
久しぶりに口付けた唇は柔らかくて心地よく、息が続かなくなるまで深いキスを続けた
🐣「んっ、、、、プハ、、ふぅ、、」
🐰「はぁ、、はぁ、、んっ、、、なん、、で、、、」
急な乱暴なキスで戸惑ったのか
足がガクガクして崩れ落ちそうなグクの腰を、しっかりと支える
必死で僕にしがみついてくる涙目のグクが愛おしくて、我に返った
🐣「ごめん、、ちょっと女に絡まれて、、」
🐣「グクに上書きして欲しくて、、こんな、、無理やり、、」
🐰「その人と、キス、、したの、、?」
荒い息をして不安そうなグクの目に、そっとキスを落とす
🐣「しないよ、グクだけにしか許してないから、」
🐰「よかった、、、」
まだ息を整えているグクをしばらく待つ
🐰「ねぇ、、あの、、」
ようやく息が落ち着いたグクが、僕の服を握って何故か恥ずかしそうに見つめてきた
🐣「ん?どうした?」
🐰「今日、、したい、、、、、だめ?//」
🐣「っ、、//」
顔を真っ赤にして言ったグクが、僕の肩に顔を埋めて照れている
可愛いすぎてその場で押し倒しそうになるのをぐっと堪えて、
グクの肩を引っ張って目を合わせる
🐣「いいよ、しよっか、グクから言ってくれて嬉しいよ」
照れながらもぱぁっと嬉しそうな顔を浮かべたグクが愛おしい
🐣「さ、行きましょうか、
よいっしょ」
🐰「わあっ、、//」
僕の可愛いお姫様をしっかり抱っこして、お風呂へと向かった
女性の名前はリアルの方には全く関係有りません
適当に思いついた名前がこれだっただけです、不快に思われる方いましたら申し訳ございません🙇♀️
コメント
6件
うふっ🤭いいわ〜♥ でも、怪しい人物が……💦💦