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mania(狂気的な愛)-Hayato-
『愛してる』
伝えて、伝えられて。
思いが通じたことが信じられないような
当然なような。
そんな気持ちに落ちいったあの時。
紛れもなく世界一幸せだと思えた。
だけど、それだけじゃ足りなくて。
お前の全部が欲しくてたまらない。
俺の前でだけ、少しだけ気が抜けるその顔。
それを知ってるのが俺だけっていうのが、気に食わないくらい嬉しい。
誰にも見せるなよ、って思う。
俺だけ見てればいいのに。
俺のそばにだけいてくれればいいのに。
なんでそんなに平気そうなの。
俺はこんなに、
お前がいないとどうにもならないのに。
少しでも離れると、
簡単にどっか行きそうで怖くなる。
だから、離したくない。
ちゃんとここが居場所だって、わからせたい。
俺が望めば、すんなりと差し出してくる。
お前が与えてくるもの、全部受け取るよ。
でもそれで満足できるほど、
俺は綺麗じゃない。
足りない。
もっと欲しい。
お前が与えてくれる限界を抉るように、
自分の欲を剥き出しにして、お前を啜る。
お前がすぐに、自身を開いてくれるのを、
なんどもなんども、惨めな欲望で奪い取る。
これだけ、こんなにも。
俺がお前を奪い続けても、変わらずに
一方的なこの執着を受け入れて、
少しも減らないあなたの崇高さ
お前が、俺を選び続ける理由が、
ちゃんと見える形で欲しい。
じゃないと、不安になる。
……なあ、
俺のこと、ちゃんと必要としてる?
こんな聞き方しかできない、いや、
できもしない自分が嫌になる。
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莉愛