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5件
天才って奴かテン(ง ˙˘˙ )วサイ
うーん🤔最高かな?
・捏造、軍パロ含みます
・検索避けのご協力お願いします
・d!様の二次創作です。御本人様とは関係ありません。
・モブci(ciから求める)表現が含まれます。
・zmci要素があります。
(ハグやキスなど)
苦手な方は今すぐ閉じてください!
わんくっしょん
**
「……またや。」
会議室に響いたのは、何気ない一言だった。
雑談の延長、誰かが笑いながら放った声。
「やっぱshpの方が手際ええな〜、ciも見習わなあかんで。」
冗談混じりの言葉に、笑いが起きる。
誰も悪気があったわけではない。
ただ ____その一瞬だけ、ciの胸に重く黒い影が落ちた。
(……俺は、また比べられてる。)
別に一度や二度じゃない。
shpは幼馴染であり、親友であり、そして何より優秀だった。
戦闘でも、書類でも。
どれを取ってもshpは堂々としていて、他の幹部たちに認められていた。
それと並んでしまう自分。
いや、並んでいるように見えて、いつも下に見られている自分。
(……わかってる、shpが悪いんやない。shpは何も悪ない。俺が弱いだけや。)
唇を噛みしめ、笑い声に合わせて無理に口角を上げる。
心臓の奥に、じわりとした痛みだけが残った。
**
その夜。
いつもなら見回りを終えて自室に戻る時間。
だがciは人気のない廊下を、気配を消すように歩いていた。
「……もう、ええやろ。」
誰に言うでもなく呟いた声は、廊下の壁に吸い込まれて消える。
仲間は嫌いじゃない。
親友も、信頼してる。
けれど、同じ場所に居る限り、比較は消えない。
『お前はshpとは違う』
その言葉が、何度も頭の中で反響する。
足音を忍ばせながら、基地の裏口に向かう。
監視の目が緩む時間帯は、熟知している。
(……少しだけ。外の空気吸うだけや。戻ってきたら、何事もなかった顔すればええ。)
そんな言い訳を心の中で繰り返しながら、鉄扉を押し開けた。
夜風が頬を撫でる。
冷たい空気が肺に流れ込んで、息が震えた。
その時だった。
「……大丈夫か?」
唐突にかけられた声に、ciは肩を震わせる。
振り返ると、そこに立っていたのは見知らぬ男。
軍服ではない。外部の者_____だが、武器を持っているわけでもなく、表情には柔らかな笑みが浮かんでいた。
「君、そんな顔して歩いてたら、すぐにでも倒れそうやで。」
「……別に、俺は大丈夫や。」
即座に反射的に答える。
けれど、心のどこかで、その優しさに触れてしまった。
「頑張ってるんやろ?君みたいな子、俺は知ってる。誰にもわかってもらえへんくて、一人で抱え込んで……」
言葉が、心の隙間に入り込んでくる。
誰にも言えなかった弱さを、知っているかのように。
ciは思わず俯いた。
唇が勝手に震えて、声が漏れる。
「……俺なんて、いなくてもええんや。」
「そんなことない。」
男の声は、ひどく優しかった。
「君が居てくれるだけで、誰かは救われてるんや。俺はそう思うで。」
その瞬間、ciの中で何かがぷつりと切れた。
張り詰めていた心の糸が、音もなく途切れていく。
(……もう、抵抗せんでもええかもしれん。)
涙が、頬を伝った。
「…おれを、ぐちゃぐちゃにしてくれませんか」
男がにやりと笑った。
**
「はっ、ぁ/…っ」
人生で初めて覚えた、快感。
良くないことだとは頭の片隅で理解していた。
「…ふふ、かわええね、君」
でも…もう、一生このままでいい。
誰かに比べられることもなく、甘い言葉をかけてくれること人生が_______
不意に、闇の中に響いた足音。
次いで、鋭い声が空気を裂いた。
「そこまでやッ!!」
銃声が一発、夜を切り裂く。
男が怯んだ隙に、rbrとshoが飛び込み、
ciの身体を引き剥がすようにして抱きかかえた。
「……っci!」
shoの腕の中で、ciは震えながら息を乱している。
目は虚ろで、呼吸は不規則に荒い。
「すぐに立てるか!?いや、無理やな……」
shoが顔を歪め、tnが素早く周囲を警戒する。
「zm、後ろ頼む!」
「わかっとる!」
zmが銃を構え、男を牽制する。
睨みつけるその眼光に、男は舌打ちをして退いていった。
残されたのは、肩を掴まれたまま座り込むci。
その表情には涙の跡と――拭えない罪悪感が滲んでいた。
**
基地へ戻された後、薄暗い医務室の一角。
机に肘を突いたtnの声が、低く落ちる。
「……ci。事情を話してもらおか。」
沈黙。
ciは視線を落としたまま、膝の上で握った拳を震わせている。
「なぁ、ci。」
shoの声は鋭くはないが、突き刺さるようだった。
「なんで……なんで抵抗せんかったんや。」
rbrが苛立ちを隠せずに机を叩いた。
「お前、幹部やぞ!?自覚持てや!敵に捕まったらどうなるか、わからんほどアホなんか!?」
tnも静かに言葉を重ねる。
「逃げ道はいくらでもあったはずや。……それを放棄したのは、お前自身やろ。」
その圧に耐えきれず、ciは唇を噛み、震える声を絞り出した。
「……俺が、求めたんや…」
空気が、一瞬にして凍りつく。
「……は?」
shoの声が、信じられないものを聞いたかのように震える。
ciは俯いたまま、必死に吐き出すように続けた。
「優しくされて……もう、逃げんでええって思って…ぐちゃぐちゃにしてくれてもええって……俺が…」
「ふざけんなッ!!」
rbrの怒声が室内を叩き割った。
「そんなこと、言い訳になるか!!幹部やぞ!?お前の行動ひとつで軍がどう揺らぐか、考えたことあんのかッ!?」
tnも厳しく言い放つ。
「自己嫌悪で済む問題やない。……ci、
お前は幹部失格や。」
shoは声を荒げた。
「俺らがどれだけ心配してると思っとんねん!なんで自分を安売りするような真似を……!」
次々に投げかけられる怒りと失望の言葉。
そのどれもが、ciの胸に鋭い刃のように突き刺さる。
「……ごめん、ごめんなさい……」
かすれる声で繰り返すが、誰も聞き入れてはくれない。
視界が滲み、呼吸が浅くなる。
自分は幹部失格。
仲間の信頼も裏切った。
自分の価値なんて、最初から____。
そのとき、そっと背中に温もりが触れた。
「……もうええやろ。」
振り返ると、そこにいたのはzmだった。
彼だけは怒鳴らず、ただ静かにciの背を支えていた。
「責めんといてや。……ciは、十分わかっとるやろ。」
zmの声は、不思議と落ち着いていた。
怒号に押し潰されそうだった心に、ひとしずくの救いを落とすように。
「……ci、もう動けへんやろ。俺の部屋行くぞ。」
zmは静かに、しかし力強くciの肩を支える。
医務室から出た直後の廊下でも、ciはぐったりとし、視線は定まらない。
息が浅く、肩は小刻みに震えている。
「……うん、……」
言葉を絞り出すのも精一杯なciを、zmは迷わず抱き上げた。
「無理すんな、俺が支えとく」
「待てやッ、zm!!」
「…なんや、何か文句あるんか?」
「ciの気持ちも理解できへんような奴こそ、俺は幹部失格やと思うけどな。」
さっきciにかけた言葉とはうって変わり、酷く冷たく、淡々とした声だった。
zmはciを背負いながら、自室を目指した。
部屋のドアを閉めると、外の喧騒も視界から消えた。
そこは、二人だけの空間。誰も干渉できない、静かな世界。
ciは虚ろな目で壁を見つめる。
「……みんな、怒ってた……」
「……ああ。でも、今は関係ない」
zmは優しくciをベッドに下ろすと、布団をかけ、肩に手を回した。
「ここでは、俺だけが守る。誰も口出さんでええ」
ciの呼吸はまだ不規則で、顔色も悪い。
「……俺、もう……泣きたい……」
zmは黙って背中をさすり、手の温もりを伝える。
「泣け。泣いたら、少し楽になるやろ」
涙が頬を伝い、ciの全身が小さく震えた。
「……ごめん、全部俺のせいや……」
「謝るな。もうええ。今はただ、俺に任せとけ」
その夜、二人だけの部屋には静寂が流れ、ciは初めて心の奥底で安心を覚えた。
zmだけが、彼を否定せず、ただ寄り添ってくれる。
ベッドに横たわるciの肩を、zmはそっと抱き寄せた。
外の世界は騒がしく、怒号も交わされていたはずだ。
しかし今は、ここだけが時間を止めたように静かだった。
「……こんな俺でも、優しくしてくれるんやな」
ciの声はかすれ、言葉に力はない。
「当たり前や。お前は俺が守るもんや」
zmは淡々と言ったが、その瞳には深い確信が宿っている。
他の誰にも、今のciを任せたくないという強い意志が感じられた。
ciは小さく息を吸い、布団の中で身体を丸める。
「……俺、もう……逃げんとあかんかったんやな……」
さっき溢れた涙が、布団にしみ込む。
「逃げんでええ。ここでは俺が守っとく」
zmは優しく言いながら、手でciの頭を撫でた。
その指先の温もりだけが、ciの心を少しずつ解きほぐしていく。
夜明けが近くなると、ciはほとんど意識が朦朧としたまま、時折震えながら小さく吐息を漏らす。
「……ごめん……みんなに迷惑かけて……」
「気にすんな。今は誰も関係ない。お前と俺だけや」
zmはそう言いながら、布団の端からそっと身体を近づけ、ciを抱きしめた。
その瞬間、ciの呼吸が少し安定し、震えも落ち着く。
「……zmだけはずっと、優しいんやな」
ciの声は小さく、でもはっきりとした希望を帯びていた。
「うん。俺だけや」
zmはciの額にそっとキスを落とした。
**
翌朝。
ciはまだ顔色こそまだ悪いものの、呼吸は落ち着いていた。
zmは側で椅子に腰掛け、無言でciを見守る。
他の幹部たちは基地内で騒然としていたが、ここにはその影は届かない。
するとインカムが震える。
「zm、ciの件について話があるんや…」
rbrの声だった。sho、tnも続けて連絡を入れてくる。
zmはゆっくりと首を振った。
「……話すな。今は関わるな」
声は低く、揺るぎない命令のようだった。
「お前らが遅すぎたんや。ciに関わるのは俺だけで十分や」
幹部たちの声は戸惑いと焦りに変わる。
「でも……!」
「謝らせてくれませんか……!」
しかしzmは首を振る。
「もう遅い。お前らが反省するのはあとでもええ。今はciをそっとしとけ」
**
日が沈むころ、ciは布団の中で少しだけ目を開けた。
zmはそっと隣に座り、手を握る。
「……もう、怖ない?」
「……うん……zmがいるから」
その一言で、zmの口元がわずかに緩む。
外ではまだ、幹部たちがciのことで議論を交わしていることだろう。
だがここでは、二人だけの時間が静かに流れていた。
「……俺、もう誰にも迷惑かけへん」
ciの小さな決意に、zmは軽く頭を撫でた。
「そんなこと考えんでええ。俺がおるから大丈夫や」
二人はそのまま静かに時を過ごす。
基地の誰もが許さなくても、ここにはzmだけがciを認め、受け入れてくれる場所がある。
「……もう、誰も怖くないよ」
ciの囁きに、zmは優しく頷いた。
「おん。俺がおるからな」
そのまま、二人は静かに微睡む。
戦場や指揮の重圧、過去の恐怖――それらはまだ消えない。
けれど、この瞬間、ciの心はzmだけに守られ、安らぎに包まれていた。
ここが、二人だけの幸せ空間。